ほおずき市

約２年ぶりの記事を書く。


昨日今日と、浅草のほおずき市が開かれている。

東日本大震災と、節電による影響で、
今年は東京の祭りも中止が多くなった。

去年行った入谷の朝顔市も中止。
楽しみにしていた、
３年に一度の、富岡八幡宮の大例祭も・・。

そんな中、
ほおずき市は開かれた。


もう何年も前になるが、
子供が小さかった頃、ほおずき市に連れて行ったことがある。

露店で、下駄を売っている店があった。
息子の、子供用の下駄をお願いする。
職人っぽいおじさんが、息子の足に合わせた下駄を出してくれる。

それを履かせてみたところ、
いつの間にか周囲に、ほかの露店主が集まって、
息子の下駄を眺めている。


ある焼きそばの露店の前では、
息子がふざけたので、
思わず私と妻の二人で、同時に頭をひっばたいた。

すると、焼きそば屋のおばさんが、
　『ありゃありゃ、二人から叩かれちゃかなわねえなぁ。
　　悪い頭はいくら叩いたって治んないよ！』


下町の祭り。
並ぶほおずきと、浅草寺の線香の匂いと、
そこにいる人々。

祭りは失ってほしくない。
そして、復興につながってほしいと願う。



東京は梅雨が明けた。
夏がきた。