19日から、甲子園でセンバツ高校野球が開幕する。
センバツの季節になると、このブログで取り上げている。
10年前は、池田高校の雨中の第四試合という記事を書いたし、
3年前は、都立初のセンバツで小山台高校を、
2年前は、実際に甲子園に開会式を見に行った記事を書いた。
今年注目なのは、部員10人で臨む岩手の不来方高校。
マスコミの注目度も高いが、
調べるとけっこう「記事になる」学校だ。
まず、音楽部の活動が盛んで、
全国合唱コンクールでは毎年上位の成績を収める。
そして、今年の甲子園の開会式では、
この不来方高校の竹内菜穂さんが国歌を独唱する。
3年生で、先日卒業式も終えたそうだが、
あらためて制服を着ての登場は、
野球部のW出場と併せて、思い出に残ることだろう。
そして、昨日は甲子園練習で、
3人の女子マネがグラウンドに立った。
この大会から、女子も練習に立つことが認められ、
彼女達は第一号になり、ここでも注目された。
なにより、この不来方(こずかた)という地名だが、
盛岡の地は昔、不来方と名乗っていたらしい。
ここで悪さをしていた鬼を、神が征伐した。
二度とこの方へ来ないようにという事で、
この地名がついた。
この時、鬼にその約束として岩に手形を押させた。
それで「岩手」となったという。
しかし、この地を収めようとした者からは、
この地名は嫌われたという。
昔からインパクトの強い名前だったようだ。
何年か前に、友人達との席で、
一人の女性と話をした。
その彼女は岩手出身だという。
そして、「私の母校って読めない字なんですよ」という。
私は何となく、この不来方という名前を思い出し、
「こずかた高校とか?」と何気なく言うと、
彼女はビックリして「そう!そこです!」と答えた。
今回の、不来方高校の甲子園出場を聞いて、ふと思いだした。
この彼女も、喜んでいることだろう。
センバツが始まると春がやって来る。
今年も、大会を楽しみにしたいと思う。