シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

23区唯一の田んぼ

2022-07-18 17:15:02 | 旅・町歩き

東京、それも23区内に田んぼってあるのか?

以前、そんな疑問を持ったことがある。

東京も、八王子など郊外にはあるようだが、

23区内にあるのは皆、体験農園のような公園内にあるものだ。

そうではなくて、自然の田んぼなのだが・・

 

そんな折、ネットで知り得た場所があった。

 

足立区に一ヶ所、自然の田んぼが残っているという。

その場所に行ってみた。

個人の農家の方の所有で、正真正銘の自然の田んぼだ。

300坪ほどということで、

東京の23区の耕地面積の資料でも「0ヘクタール」という記載らしい。

 

このあたりは、昔はほとんどが田んぼだったらしい。

元々足立区は、川や用水に恵まれた地で今も畑が多い。

しかし、住宅が増え用水も引かれなくなり、

田んぼは姿を消していった。

 

この土地を管理されている方は、

先祖から受け継いだ田んぼであり、絶やしたくない。

その思いから守っているという。

用水が無くなった今、水は雨と水道水から取っている。

東京で田んぼを守るというのは厳しいのだ。

 

しかし、近くの小学校では毎年この田んぼで田植えから

米が出来るまでの学習に訪れているという。

区でもこの取り組みを支援し、

地域との繋がりが深い場所なのである。

 

私は東京育ちだから、というわけではないが、

米の出来方、稲作は全くよくわかっていない。

小学校の時、学校の裏庭に田んぼスペースがあり、

各クラス、田植えと稲刈りの学習をした。

しかし私は、田植えの日に風邪で欠席し、

稲刈りは隣のクラスが間違えて、私のクラスのを刈ってしまい、

私は結局両方とも未経験だった。

 

この足立区の学校のように、

本物の田んぼで学習出来る事は、本当に良いことだ。

今回は、田植えが済み緑の田んぼになっているだろうと思い、

この地を訪れてみた。

予想以上に深い緑色をしていて感動した。

暑い一日だったが、行ってみて良かった。

田んぼを見て感動したなんて、間違いなく生まれて初めてだ。