シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

モツレク

2014-09-07 10:56:46 | 音楽を聴く
モツレク。
言うまでもなく、モーツァルトのレクイエム。

先日から妻が、この曲を歌うため、
近くの合唱団に通い出した。
私は20数年前に、
都内の合唱団で歌った事がある。

この曲については諸説あり、
ここであれこれ述べるまでもないが、
サリエリの陰謀だか毒殺だかはともかく、
モーツァルトの最後の曲にしては、
今一つ何か物足りないのだ。

第七番のラクリモーサの途中で絶筆となり、
(上の写真)
後は弟子のジェスマイヤーが、
モーツァルトの、生前の指示を基に作曲した。
それが一般的に言われている話だ。

でも、ラクリモーサまでの6曲も、
なんだかモーツァルトらしいイメージがない。

むしろ、ジェスマイヤーが作った後半の方が、
感動するメロディーなのだ。


以前、その話を合唱団の、
モーツァルトファンの女性に言った。
すると、『そうですかぁ?』と言われたあと、
一気に延々と反論され、参ってしまった。
それ以来、この「後半の方が・・」という感想は、
誰にも話していない。

しかし、20数年前のモツレクの練習で、
指揮者の先生も、
『アニュスデイやサンクトゥスは名曲』と言った。
いずれも後半の、ジェスマイヤーのほうである。


サンクトゥスは、
『大阪人でっせ~』と聴こえる有名?な曲だが、
これなどは、モーツァルトのイメージではない。
でも、私が一番好きな曲である。

死の淵にいたモーツァルトのメロディーに、
私が向き合えないだけなのかもしれない。