今日は、 ハイドンの命日である。
私が小学校2年の時だ。
牛丼の松屋の券売機が新しくなったが、
使いにくくなったと批判や苦情が寄せられているらしい。
なんでも、牛丼一杯を頼むのに、
あちこちの表示を十数回押さないと
発券されないらしい。
わかりづらいレイアウトや、ムダなメニューが次々に登場、
一つ押し間違えると、希望してないものが送信されたり、
あるいは「最初からやり直し」になってしまうなど、
客側にとっては不便極まりないようだ。
各席にある、注文タッチパネルではなく、
入口の券売機なので、当然モタモタしてると後ろに客が並ぶ。
高齢者の客などは、途中で諦めて出ていってしまうという。
券売機の本来の目的は、牛丼店に限らず、
店側の負担軽減にあったはずだ。
だが、会社側が売りたい品を目につく画面に設定し、
誘導したい思惑が出たのと、
システムを、現場の事を知らない人間に丸投げするから
このような事態が起きているのだ。
牛丼店は、廉価で気軽に入れる向きの客商売。
客が諦めて出て行くようでは本末転倒だ。
私は、中華の日高屋が好きでよく行くが、
ここも席のタッチパネルが主流だ。
写真を見ながらゆっくり選べるのはありがたいが、
『何名様ですか?』
『未成年者、運転手へのアルコール販売禁止に同意しますか?』
『この内容でよろしいですか?』
『注文は以上でよろしいですか?』
『送信いたします』
『送信確認ボタンを押して下さい』
『画面を閉じて下さい』
と、こんなふうにしつこくタッチをさせられる。
そのたびにOKを押す作業を求められる。
店員を呼んで、「チャーハン!」の一言で済む時代ではなくなった。
当然、店員との会話は減る。
逆に吉野家は、店員に直接注文して
帰りに代金を払う昔ながらのシステムである。
なので「ツユだく」だの「ネギぬき」だの、
細かい要求がその場で出来る。
しかしこれはこれで、注文と支払いで二度店員を呼ぶことになるし、
混みあっている時は、後払いだと待たされてすぐに出られない。
タッチパネルの善し悪しは、たしかにある。
ファミレスもタッチパネルが主流だ。
家族で行く時は、娘に操作をすべて任せている。
若い世代は良いかもしれない。
でも私みたいに、子供の頃の買い物は現金を持って、
必ずお店の人と話しながら買っていた身としては、
食事も機械に振り回され、
無言で食べて出て行く現代を、少し寂しく思う。