AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

パズズ神を召喚す

2006年07月11日 | しねしねシネマ
お試し期間1週間過ぎてたのにまだスカパーが映ってたのでラッキーと思っていたら、後で聞いてみると2週間タダ見期間があったようだ。

なので『エクソシスト ビギニング』がやっていたのでせっかくやし見てみました。




オープニングのローマ兵士達の死体が逆十字に縛り付けられているシーンを見た時はサタニックな雰囲気があってなかなか期待がもてたのですが、全くもって怖くない映画でした。
CG全開の蝿とかがたかるシーンなんて『ハムナプトラ』のノリやし、神殿に入っていくシーンなどは『インディ・ジョーンズ』を思い浮かべてしまいました。
しかし今回のエクソシストさんはなんか地下の魔神殿とか平気でズカズカ入っていくところに全く緊張感が感じられなかった。普通あんな真っ暗闇にひとりで入っていくのはビビるやろ!!今にも出るぞぉ~出るぞぉ~っていう恐怖感がこの映画にはあまりにもなさすぎる。

私はホラー映画には視覚的な怖さより心理的な怖さの方を求める方で、1作目ではそういった部分がよく描かれていたように思います。もう内容はほとんど忘れてしまいましたが。
今回もメリン神父(この作品ではまだ神父ではないが)がトラウマに悩む心理的にダークな一面も描かれているが、それをナチスのユダヤ人虐殺と結び付けてしまっているところがなんか安易というか、ハリウッド映画的セコさを感じましたね。

そして今回はパズズさんの攻撃がなんか地味・・・
やはりビギニングなので1作目の時みたいに首を180度回転させたり、ブリッジ歩行するような凄技はまだ身につけてなかったみたいですね。

まぁ今回は1作目への橋渡し、謎解きみたいな部分がふんだんに盛り込まれているようで、漠然とホラー映画を楽しめるようにはできてなかったみたいです。
こちらの方↓のHPに完璧過ぎるほどの解説が述べられているので、この作品をより深く理解したい方は↓を読んでみてください。
エクソシスト ビギニング 完全解読編


そして私はこの物足りない内容の作品を見終わった後、久々にモービッド・エンジェルのビギニング(1st)『狂える聖壇』を引っぱりだして、この満たし得なかったブラスフェミーな心情を満足させることにしたのでした。




「ニンギジッダ-我が瞳を開け給え!!」という冒頭で始まる“すべての邪な神々よ!”のリリックには何をかくそう、あの疫病の主パズズ神が登場するのである!


パズズ神を召喚す
疫病の主を召喚す
我は敗者の生まれ
憎悪のはらごから生まれた
あえぐ大地を喜とし
裂けた大空を讃える
目覚めよ 病苦をまき散らせ
奴等のつまらぬ魂を貪るのだ


この邪悪なる歪みきった演奏、そしてVoデヴィッド・ヴィンセントが暗黒神を召喚するべく叫びまくる呪文!!

イア!!イアク・サカク イアク・サカクス!!
イア・シャグズル!!

まさにモービッド・エンジェルの最も冒涜にして最高傑作ナンバーである。



オススメ度:★★
コメント
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