AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

恐怖!戦慄!マタンゴの怪

2010年02月13日 | しねしねシネマ
レトロ映画にさほど興味のない私が、ゲオの100円レンタルで東宝1963年作の映画『マタンゴ』をかりて鑑賞したのにはワケがあるんです。

これまたゲオが在庫の古本をオール50円で大処分していたので、なにかオモロイ小説でもないかと物色していたら、吉村達也著の『マタンゴ ~最後の逆襲~』というタイトルの文庫本を発見し、てっきり映画の原作本かと思って購入して読んでたらどうやらそうではなくて、オマージュ作品というか、あれから40年後くらいの後日談であることが判明して、じゃあ映画の方も観ておかなくちゃねと思った経緯からであります。




てゆーか筋肉少女帯の2nd『SISTER STRAWBERRY』(あるいは『ナゴム全曲集』)に収録されている、オーケンが「呪いの館には行っちゃいけねぇ!!」と連呼する中、三柴江戸蔵の超絶ピアノソロとジェットフィンガー横関敦の速弾きギターが炸裂する“マタンゴ”という曲が大好きだったもので、映画『マタンゴ』には以前から少なからず興味を抱いておりました。

「呪いの館」や「タマミ」という名前の女性は全然出てきませんが、マタンゴというキノコは人に寄生するというのは、大槻が語っていた通りでした。
ただ、あまねくすべての人がお庭にキノコを植えてはいなかったな。

内容は一応モンスターパニックものではあるんだけど、その前に大型ヨットで遭難し南海の無人島にたどり着いた男女7人が、そこで飢えと欲望に葛藤するというサバイバルな極限状態が細密に描かれていて、けっこうその辺の人間模様にドロドロ感がありましたね。

キノコ=幻覚作用ということから、やはりマタンゴの密生する森林や、そこにウジャウジャとひしめくキノコ人間が現れるシーンでは、サイケデリック感のある音響効果が使われておりましたが、ウルトラマンでバルタン星人やメフィラス星人が現れる雰囲気とかなり近いものがあり、その辺はやっぱ特撮監督円谷英二氏のなせる業なのかな。

まぁ幼少の頃にこの作品を深夜放送なんかで見ていたら軽いトラウマにはなっていただろうけど、私ももう大人だ。
最初に出てくる半キノコ状態のゾンビみたいな奴は文化祭のお化け屋敷程度の振る舞いしかせんし、森の中のキノコ人間もドコモダケが巨大化した程度。
こういうB級テイストを楽しむといったマニアック趣味もないので、見終わった後の脱力感は凄まじかった。
小説の方も140ページ超えたところから一向に読み進めないでいる。

オススメ度:★★


やっぱ僕ぁ筋肉少女帯の“マタンゴ”を聴いた時が一番衝撃だったなぁ。
最近『SISTER STRAWBERRY』の紙ジャケリマスターを購入したんだが、やっぱこれは筋少の最高傑作っしょ!!
帯には「申しわけない」という謝罪言葉の横に小さく“猟奇CYBER PUNK”というカテゴライズで紹介されているが、この言い方はもの凄く的を得た表現だなと思った。




「天才とキチガイは紙ジャケ一重」ということを具現化したステキな復刻盤。



今日の1曲:『マタンゴ』/ 筋肉少女帯
コメント (2)
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