ブックオフの250円コーナーで、懐かしいオモチャを見つけたというノリで思わず購入。
これ、紙ジャケならぬ缶ジャケ。
SPACEの98年作『TIN PLANET~ブリキの惑星~』。
まぁコレクターズアイテムとして買ったものの、このバンドをそれほど好きだったというわけでもない。
それにコレクターを自称してるわりには管理が悪いのでサビつかせるのがオチだろう。
1998年といえば、英国のエレクトロ・ロックやブリット・ポップがちょうど流行ってた頃だったかな。
SPACEもそのムーブメントのちょっとした担い手であったと思う。
今作からの“Avenging Angels”は英国インディー・チャートで第1位を獲得していたりもする。
10数年ぶりに聴いてみて、へえ~俺ってこんなUKモノも聴いてたんだぁ~って改めて時代に流されやすい自分の浅はかさに気付かされる。
いやでも、自分はあの頃レイジやビースティなど、割かし米産のオルタナ系を聴いてような気がする。
イギリスのロックは今でもそうだが、ナヨナヨとしてなんか物足りない感じがしてた。
やっぱイギリスは60、70年代が黄金期であり、その時代からのフォロワーズも多く見られるが魅力的なバンドは少ない。飽きやすいというか。
よくポストビートルズにOASIS、ポストフロイドにRADIOHEADみたいな感じで語られてるが、私の場合前者を聴いていれば十分な気がする。
そんな中でもSPACEは非常にユニークな音楽性を打ち出したロックバンドだったと思う。
ザッパ的というか、非常にシアトリカルで演劇性に溢れる楽曲が特徴で、聴いていて自ずと場面が想像できてしまう。
個人的には、当時アレックス・ハーヴェイのあの独特の世界と合い通ずる部分をなんとなく感じてたんだと思う。
まぁアレックスほどの酔っ払い感、暴走性はない。もっとナヨっとしてエレガントだ。
バンドの中心人物である奇才トミー・スコット(Vo)の、悲劇をユーモアをもって表現するという技量は突出したものがあった。
その独特の表現力でこの作品も実に展開がユニークで多様性を持った楽曲が並ぶ。
オーケストレーションを大胆に導入した#1“Begin Again”からして非常にクオリティが高く、トミーの悲劇的でうだつのあがらない男の悲哀がひしひしと伝わってくる。
“トム・ジョーンズのバラード”ではCatatoniaのケリス嬢と哀愁溢れる芝居がかったデュエットを展開している。
クラフトワーク・フリークで知られるKeyのフラミー・グリフィスのエレクトロ趣味が大爆発した“DISCO DOLLY”などの楽しい楽曲がみられるのもSPACEの多様性がよく顕れている。
まぁこの2nd以降、ブリットポップブームの衰退と共にSPACE自体もどこへ行ったやらさっぱりわからなくなったけど、あの時代に輩出したバンドってだいたいそんな感じですわなぁ。
ブックオフなどでもよくSPACEの作品は見かけるが、まさにあのムーブメントで一気にもてはやされ、一気に飽きられたことを如実に物語っている。
その辺りもこのバンドの悲劇性をよく表している。
ということで、さっそく・・・・・
あれ?ロボットは??
今日の1曲:『トム・ジョーンズのバラード』/ SPACE
これ、紙ジャケならぬ缶ジャケ。
SPACEの98年作『TIN PLANET~ブリキの惑星~』。
まぁコレクターズアイテムとして買ったものの、このバンドをそれほど好きだったというわけでもない。
それにコレクターを自称してるわりには管理が悪いのでサビつかせるのがオチだろう。
1998年といえば、英国のエレクトロ・ロックやブリット・ポップがちょうど流行ってた頃だったかな。
SPACEもそのムーブメントのちょっとした担い手であったと思う。
今作からの“Avenging Angels”は英国インディー・チャートで第1位を獲得していたりもする。
10数年ぶりに聴いてみて、へえ~俺ってこんなUKモノも聴いてたんだぁ~って改めて時代に流されやすい自分の浅はかさに気付かされる。
いやでも、自分はあの頃レイジやビースティなど、割かし米産のオルタナ系を聴いてような気がする。
イギリスのロックは今でもそうだが、ナヨナヨとしてなんか物足りない感じがしてた。
やっぱイギリスは60、70年代が黄金期であり、その時代からのフォロワーズも多く見られるが魅力的なバンドは少ない。飽きやすいというか。
よくポストビートルズにOASIS、ポストフロイドにRADIOHEADみたいな感じで語られてるが、私の場合前者を聴いていれば十分な気がする。
そんな中でもSPACEは非常にユニークな音楽性を打ち出したロックバンドだったと思う。
ザッパ的というか、非常にシアトリカルで演劇性に溢れる楽曲が特徴で、聴いていて自ずと場面が想像できてしまう。
個人的には、当時アレックス・ハーヴェイのあの独特の世界と合い通ずる部分をなんとなく感じてたんだと思う。
まぁアレックスほどの酔っ払い感、暴走性はない。もっとナヨっとしてエレガントだ。
バンドの中心人物である奇才トミー・スコット(Vo)の、悲劇をユーモアをもって表現するという技量は突出したものがあった。
その独特の表現力でこの作品も実に展開がユニークで多様性を持った楽曲が並ぶ。
オーケストレーションを大胆に導入した#1“Begin Again”からして非常にクオリティが高く、トミーの悲劇的でうだつのあがらない男の悲哀がひしひしと伝わってくる。
“トム・ジョーンズのバラード”ではCatatoniaのケリス嬢と哀愁溢れる芝居がかったデュエットを展開している。
クラフトワーク・フリークで知られるKeyのフラミー・グリフィスのエレクトロ趣味が大爆発した“DISCO DOLLY”などの楽しい楽曲がみられるのもSPACEの多様性がよく顕れている。
まぁこの2nd以降、ブリットポップブームの衰退と共にSPACE自体もどこへ行ったやらさっぱりわからなくなったけど、あの時代に輩出したバンドってだいたいそんな感じですわなぁ。
ブックオフなどでもよくSPACEの作品は見かけるが、まさにあのムーブメントで一気にもてはやされ、一気に飽きられたことを如実に物語っている。
その辺りもこのバンドの悲劇性をよく表している。
ということで、さっそく・・・・・
あれ?ロボットは??
今日の1曲:『トム・ジョーンズのバラード』/ SPACE