仕事帰り、三条通り上の高架を車で走っていると、私のかつてのサイクリングコース(イトーヨーカドーへの近道)平城宮跡の方から普段とは違う、なにか心騒がせられる菫色の仄かな光が放たれていた。
その光は天空に2本まっすぐにのびており、外宇宙―うかがいようもない悪意にみちた宇宙の諸力がおぞましいまでにまったく呪わしい焦点を結ぶところまでとどいているかのようだった。
気づいたら、外灯に引き寄せられる蛾のごとく、私は平城宮跡の方向に車を走らせていた。
車を停め、朱雀門の方に近づいていくと、門前には物々しい警備員が数人立っていた。
どうやら平城京天平祭という、古の光の祭典が執り行われているようだった。
おそるおそる警備員の前を通り過ぎると、別に引き止められることはなかった。なんや入場無料か。
朱雀門

これがどないしたっちゅうねん。

ロマンチックあげるよ。いらん。

またあんたか。

木。

仕事でヘトヘトだったのにもかかわらず、湿気でベトベトの汗をかきながら早駆けで宮跡内を巡ったわりには、これといった収穫はなかった。
その後に寄ったブックオフの半額セール(2日目)の方がはるかに収穫は多かった。

そんなこんなで、私の虚無的な夏が終わろうとしていた。
この曲、当時は単に芥川龍之介の小説をネタにした歌だと思ってたが、よー聴いたら平安京のことを唄ってることがわかる。
「羅生門」は平城京の大門羅城門のことも指すが、歌詞に「あれは鳥辺山の僧 阿弥陀願い我が身焼く」と出てくることから、平安京の方であることがわかる。鳥辺山とは京都の鳥辺野の異称で、平安時代から火葬場があったところ。
ラストの展開で、青龍(西)、白虎(東)、朱雀(南)、玄武(北)と東西南北の門を護る四神がちゃんと出てくるところが深い。
人間椅子の曲はやっぱ、ためになるねぇ~~
今日の1曲:『羅生門』/ 人間椅子
その光は天空に2本まっすぐにのびており、外宇宙―うかがいようもない悪意にみちた宇宙の諸力がおぞましいまでにまったく呪わしい焦点を結ぶところまでとどいているかのようだった。
気づいたら、外灯に引き寄せられる蛾のごとく、私は平城宮跡の方向に車を走らせていた。
車を停め、朱雀門の方に近づいていくと、門前には物々しい警備員が数人立っていた。
どうやら平城京天平祭という、古の光の祭典が執り行われているようだった。
おそるおそる警備員の前を通り過ぎると、別に引き止められることはなかった。なんや入場無料か。
朱雀門

これがどないしたっちゅうねん。

ロマンチックあげるよ。いらん。

またあんたか。

木。

仕事でヘトヘトだったのにもかかわらず、湿気でベトベトの汗をかきながら早駆けで宮跡内を巡ったわりには、これといった収穫はなかった。
その後に寄ったブックオフの半額セール(2日目)の方がはるかに収穫は多かった。

そんなこんなで、私の虚無的な夏が終わろうとしていた。
この曲、当時は単に芥川龍之介の小説をネタにした歌だと思ってたが、よー聴いたら平安京のことを唄ってることがわかる。
「羅生門」は平城京の大門羅城門のことも指すが、歌詞に「あれは鳥辺山の僧 阿弥陀願い我が身焼く」と出てくることから、平安京の方であることがわかる。鳥辺山とは京都の鳥辺野の異称で、平安時代から火葬場があったところ。
ラストの展開で、青龍(西)、白虎(東)、朱雀(南)、玄武(北)と東西南北の門を護る四神がちゃんと出てくるところが深い。
人間椅子の曲はやっぱ、ためになるねぇ~~
今日の1曲:『羅生門』/ 人間椅子