姉から3日前に「あんた水曜のsalyu×salyuいくん?」との問いかけで、Salyuが今月大阪城公園に来ることを初めて知ったのは、不覚であった。
一瞬あきらめかけたが、仕事を定時に終わって家まで帰る時間を省けば開演時間までに間に合うんじゃないかと思いチケを発券。
当日際どかったが、なんとか余裕を持って大阪城公園に辿り着くことができた。
大阪城公園といっても、Salyuが大阪城ホールでやるわけではなく、大阪城の裏の庭園内の“丸の内ドーム”という特設会場。
詳しくはこちらを。
http://thegroovinggear.sapporocityjazz.jp/osaka/access/
大阪城公園なんてのは、大阪城ホールにライブ見るためぐらいでしか行かないので、丸の内ドームがどの辺りにあるかも見当がつかず、とりあえず森之宮駅で下車して大阪城のある地点を目指して公園内をテクテク歩いて行ったらけっこうな距離で、降りる駅を間違えたと悟った。
どっひー、これを駈け上がらんといかんのかい!

こんな間近で見たん初めて。へ~秀吉やるなぁ・・・・って、感心してるヒマなどない。

城の横っちょを歩いて行くと、西の丸庭園入口のでっかい門があって、江戸時代みたいに横の木戸から入門して進んでいくと、ふたコブのドームが出現!
ここが大阪城ドーム、いや、丸の内ドームとやらか・・・・

ドーム内に入ると水棲妖怪の出迎えを受ける。妖怪のクセに前隠してんじゃねぇ!

どういったイベントなのかは、HPでだいたい把握していたが、ブルーノートみたいに強制会食方式でひとりで来てなんかいやな予感はしていたが、夫婦2組と2児の子連れ家族のテーブルに挟まれ、向かいに若いカップルという最悪の席に案内された。もう完全に四面楚歌。地獄である。

コースターに席番が書いてある。たぶんガッツリsalyu×salyu見たい人は早めに来て前のいい席を確保できたのだろう。私みたいに遅くにひとりで来た者は余りの席をあてがわれる。みじめ。

途中でメシ食うヒマもなかったので、とりあえず中のクソ高い料理を注文。北海道チキンガンボとかいうカレー料理をオーダーした。

これが中々注文した料理が届かなくて、メシにありつけたのはライブ始まって30分くらい経ってからだった。
料理はなぜかすっかり冷めていて、しかもたいして美味くなかった。
まぁ従業員が足りてなかったのだろう。ウェイターもライブ中は中腰以下で北斗の拳に出てくる修羅の国のボロのように行動しなくてはならず、仕事しづらそうだった。
Salyuは大好きな女性ヴォーカリストのひとりではあるのだが、彼女のライブを見るのは実に9年前の1stツアー以来となる。
salyu×salyuのライブはDVD映像で見て、コーラスと生演奏の驚異的なシンクロニシティとそのパフォーマンスにいたく感銘を受け、いつか絶対生で見たいと思っていた。
久々に見る生Salyu。体型は維持できているようで安心した。
少し懸念していたメンバー構成は、小山田氏も大野さんもいてホッとしたが、コーラス隊が2人ほど欠員してるのが残念だった。
そのかわり大野さんがコーラスを兼任していた。
ライブはいきなりトリッキーなコーラスとアンビエントなサウンドの「s(o)un(d)beams」で幕を開ける。
Salyuの出だしのコーラスで、「あぁ、この会場、音響設備がなってないな」と思った。
セトリはだいたいDVDのと一緒で、少し縮小された感じ。『攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-』のテーマソングとかやると思ってた。
Salyuの操るサウンド周辺機器が拡張されてて驚いた。多重ループとかなんでもひとりでこなすことを目指してるのかな。
最初は小林武史に拾われたポッとでの小娘って感じだったけど、音楽に対する向上心が凄いな彼女は。
大野さんのスラップベースがクールな“Mirror Neurotic”の時思ったけど、ドラムのエコーのかけ方に違和感を感じた。
なんかスネア音が遅れて聴こえるのだ。それも含め、このイベントはサウンド面が甘すぎると思った。
まぁそもそもsalyu×salyuのような崇高で繊細な音楽向けのライブ会場ではないということだ。
salyu×salyuの音楽に合ってるような合ってないような、微妙な映像が全天に映し出される。

salyu×salyuは音宇宙という言葉がピッタリなのではあるが、プラレタリウムで使用するような映像のイメージとはまた違うと思う。

この会場に一体Salyuファン(あるいは小山田ファン)がどれだけいたか定かではないが、全プログラム終了後、アンコールの手拍子が起こった。
一応社交辞令的にやってるのかなと思ってたが、終演のアナウンスが流れBGMもかかりだしたのに、アンコールがずっと続いていた。
そして驚いたことに、絶対もうないだろうと思っていたのが、Salyuがステージに現れて、「アンコールの曲用意してなくて・・・・」と言いつつもメンバーを呼び寄せて、さっきやった「ただのともだち」をもう一回やってくれた。
いや、1曲くらい万が一のため用意しとけよとも思ったが、不定期のプロジェクトだし時間もなかったのだろう。
それより、一生懸命アンコールに応えようとしてくれたSalyuの姿勢、あと関西のSalyuファンのへこたれなさにに感動した。
こころなしかバンドもさっきよりノリノリで、客席も歓声とか起こってかなり盛り上がってた。
ああ、これがリアルなアンコールなんだなと。
それにしても、アンコール前に立ち去ったことはよかったとはいえ、隣の夫婦2組連中が最悪だったな。
どうやらsalyu×salyuの音楽性をよく知らずに来た連中らしく、テーブルにはワインボトルが置いてある。
曲の合間の会話の内容がテイノウ極まりなくて、オッサンどもが自分らが理解できない音楽に対して「なんや不思議な音楽やな」とか、「宇宙と交信してるみたいやな」とか、センス・オブ・ユーモアの欠片もない会話を繰り広げておりイライラした。
私の真横にいたオッサンの発言は頭悪そうながら「でもけっこう歌上手いなぁ(プロが上手いのは当たり前やろが!)」とか、まったく接点がわからんかったがスティーリー・ダンを引き合いに出してきたりして「おっ」と思ったが、斜め向かいのオッサンは音を感じる能力が欠如しているのだろう、「MC全然ないな、どんな食べ物が好きとか聞きたい」などとウケを狙ってるつもりか、不必要なしょーもない発言を連発していた。
隣りのヨメが周りを気遣って嗜めるのが普通だが、それを聞いてケタケタ笑っているのだから始末に負えない。見事なゴミ夫婦である。
とりあえずこの連中が席を立った時に、こいつらの食った料理で食中毒を起こし瀕死の苦しみが訪れるよう呪いをかけておいた。
そして黒男のこの名ゼリフを吐きかけてやるのだ。

でも、無難なイージーミュージックをBGMに会食を楽しむといった連中向きの音楽でないのは確かである。
逆にsalyu×salyuのライブをガッツリ堪能したかった私にとって、正直このクソ高い料理や全天映像は余計だった。
今度はもっと由緒正しき劇場で、漆黒の中でちゃんとsalyu×salyuのライブを楽しみたい。
せっかくだから庭園内で紅葉狩りをすませてさっさと帰る。

今日の1曲:『ただのともだち』/ salyu×salyu
一瞬あきらめかけたが、仕事を定時に終わって家まで帰る時間を省けば開演時間までに間に合うんじゃないかと思いチケを発券。
当日際どかったが、なんとか余裕を持って大阪城公園に辿り着くことができた。
大阪城公園といっても、Salyuが大阪城ホールでやるわけではなく、大阪城の裏の庭園内の“丸の内ドーム”という特設会場。
詳しくはこちらを。
http://thegroovinggear.sapporocityjazz.jp/osaka/access/
大阪城公園なんてのは、大阪城ホールにライブ見るためぐらいでしか行かないので、丸の内ドームがどの辺りにあるかも見当がつかず、とりあえず森之宮駅で下車して大阪城のある地点を目指して公園内をテクテク歩いて行ったらけっこうな距離で、降りる駅を間違えたと悟った。
どっひー、これを駈け上がらんといかんのかい!

こんな間近で見たん初めて。へ~秀吉やるなぁ・・・・って、感心してるヒマなどない。

城の横っちょを歩いて行くと、西の丸庭園入口のでっかい門があって、江戸時代みたいに横の木戸から入門して進んでいくと、ふたコブのドームが出現!
ここが大阪城ドーム、いや、丸の内ドームとやらか・・・・

ドーム内に入ると水棲妖怪の出迎えを受ける。妖怪のクセに前隠してんじゃねぇ!

どういったイベントなのかは、HPでだいたい把握していたが、ブルーノートみたいに強制会食方式でひとりで来てなんかいやな予感はしていたが、夫婦2組と2児の子連れ家族のテーブルに挟まれ、向かいに若いカップルという最悪の席に案内された。もう完全に四面楚歌。地獄である。

コースターに席番が書いてある。たぶんガッツリsalyu×salyu見たい人は早めに来て前のいい席を確保できたのだろう。私みたいに遅くにひとりで来た者は余りの席をあてがわれる。みじめ。

途中でメシ食うヒマもなかったので、とりあえず中のクソ高い料理を注文。北海道チキンガンボとかいうカレー料理をオーダーした。

これが中々注文した料理が届かなくて、メシにありつけたのはライブ始まって30分くらい経ってからだった。
料理はなぜかすっかり冷めていて、しかもたいして美味くなかった。
まぁ従業員が足りてなかったのだろう。ウェイターもライブ中は中腰以下で北斗の拳に出てくる修羅の国のボロのように行動しなくてはならず、仕事しづらそうだった。
Salyuは大好きな女性ヴォーカリストのひとりではあるのだが、彼女のライブを見るのは実に9年前の1stツアー以来となる。
salyu×salyuのライブはDVD映像で見て、コーラスと生演奏の驚異的なシンクロニシティとそのパフォーマンスにいたく感銘を受け、いつか絶対生で見たいと思っていた。
久々に見る生Salyu。体型は維持できているようで安心した。
少し懸念していたメンバー構成は、小山田氏も大野さんもいてホッとしたが、コーラス隊が2人ほど欠員してるのが残念だった。
そのかわり大野さんがコーラスを兼任していた。
ライブはいきなりトリッキーなコーラスとアンビエントなサウンドの「s(o)un(d)beams」で幕を開ける。
Salyuの出だしのコーラスで、「あぁ、この会場、音響設備がなってないな」と思った。
セトリはだいたいDVDのと一緒で、少し縮小された感じ。『攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-』のテーマソングとかやると思ってた。
Salyuの操るサウンド周辺機器が拡張されてて驚いた。多重ループとかなんでもひとりでこなすことを目指してるのかな。
最初は小林武史に拾われたポッとでの小娘って感じだったけど、音楽に対する向上心が凄いな彼女は。
大野さんのスラップベースがクールな“Mirror Neurotic”の時思ったけど、ドラムのエコーのかけ方に違和感を感じた。
なんかスネア音が遅れて聴こえるのだ。それも含め、このイベントはサウンド面が甘すぎると思った。
まぁそもそもsalyu×salyuのような崇高で繊細な音楽向けのライブ会場ではないということだ。
salyu×salyuの音楽に合ってるような合ってないような、微妙な映像が全天に映し出される。

salyu×salyuは音宇宙という言葉がピッタリなのではあるが、プラレタリウムで使用するような映像のイメージとはまた違うと思う。

この会場に一体Salyuファン(あるいは小山田ファン)がどれだけいたか定かではないが、全プログラム終了後、アンコールの手拍子が起こった。
一応社交辞令的にやってるのかなと思ってたが、終演のアナウンスが流れBGMもかかりだしたのに、アンコールがずっと続いていた。
そして驚いたことに、絶対もうないだろうと思っていたのが、Salyuがステージに現れて、「アンコールの曲用意してなくて・・・・」と言いつつもメンバーを呼び寄せて、さっきやった「ただのともだち」をもう一回やってくれた。
いや、1曲くらい万が一のため用意しとけよとも思ったが、不定期のプロジェクトだし時間もなかったのだろう。
それより、一生懸命アンコールに応えようとしてくれたSalyuの姿勢、あと関西のSalyuファンのへこたれなさにに感動した。
こころなしかバンドもさっきよりノリノリで、客席も歓声とか起こってかなり盛り上がってた。
ああ、これがリアルなアンコールなんだなと。
それにしても、アンコール前に立ち去ったことはよかったとはいえ、隣の夫婦2組連中が最悪だったな。
どうやらsalyu×salyuの音楽性をよく知らずに来た連中らしく、テーブルにはワインボトルが置いてある。
曲の合間の会話の内容がテイノウ極まりなくて、オッサンどもが自分らが理解できない音楽に対して「なんや不思議な音楽やな」とか、「宇宙と交信してるみたいやな」とか、センス・オブ・ユーモアの欠片もない会話を繰り広げておりイライラした。
私の真横にいたオッサンの発言は頭悪そうながら「でもけっこう歌上手いなぁ(プロが上手いのは当たり前やろが!)」とか、まったく接点がわからんかったがスティーリー・ダンを引き合いに出してきたりして「おっ」と思ったが、斜め向かいのオッサンは音を感じる能力が欠如しているのだろう、「MC全然ないな、どんな食べ物が好きとか聞きたい」などとウケを狙ってるつもりか、不必要なしょーもない発言を連発していた。
隣りのヨメが周りを気遣って嗜めるのが普通だが、それを聞いてケタケタ笑っているのだから始末に負えない。見事なゴミ夫婦である。
とりあえずこの連中が席を立った時に、こいつらの食った料理で食中毒を起こし瀕死の苦しみが訪れるよう呪いをかけておいた。
そして黒男のこの名ゼリフを吐きかけてやるのだ。

でも、無難なイージーミュージックをBGMに会食を楽しむといった連中向きの音楽でないのは確かである。
逆にsalyu×salyuのライブをガッツリ堪能したかった私にとって、正直このクソ高い料理や全天映像は余計だった。
今度はもっと由緒正しき劇場で、漆黒の中でちゃんとsalyu×salyuのライブを楽しみたい。
せっかくだから庭園内で紅葉狩りをすませてさっさと帰る。

今日の1曲:『ただのともだち』/ salyu×salyu