今年春に逝ったキースにつづき、彼までもが・・・・
ELPの活躍などで知られるグレッグ・レイクが12月7日、癌のため死去。
享年69歳。
そうか、ついにこっちの方のELPのメンバー全員死んじゃったんだなー・・・・・
いや、そうじゃない!
まぁ世間一般的にはどちらかというと、エマーソン、レイク&パーマーのヴォーカル兼ベーシストとしての方が通りがいいかと思われるが、私としてはとうとうキング・クリムゾンの一期生のメンバーがひとり天に召されてしまったというショックの方が遥かにデカかった。
まぁプログレ史上に残る4大傑作の内、この2枚に参加してるってだけで、グレッグの偉大さがわかろうというものだ。
以前にも言ってると思うが、私をプログレッシヴロックに没入させるキッカケとなったのは、高校の頃出会ったELPの『タルカス』だったのであるが、クリムゾンの『宮殿』の音源はすでに聴いてはいたが、最初の頃はあまり良さが分からず、ましてやこのアルバムで歌ってるのがグレッグ・レイクであることすら高校卒業するくらいまで気づいてなかったりした。
クリムゾン第一期は、ロック史上に残る最大の名作『クリムゾン・キングの宮殿』を1枚世に出し世界に衝撃を与え、次作を待たずして分解、フリップ以外誰一人としてバンドに留まらなかったというビッグバン的編成期で、演奏力に奏でた選りすぐりのメンバーが最大限の力量と溢れんばかりの創作力を発揮し、最初にして天地をひっくり返すかのような、あまりにも完成され過ぎた名作をこしらえてしまった。
中でも誰もが耳にしたことがあるかと思われる「21世紀の精神異常者」での各メンバーのアンサブルは凄まじく、そこで私が高校生のときまず耳を惹いたのが、猛々しくも自由奔放にうねりまくるグレッグのベースラインだった。
そして「風に語りて」、「エピタフ ~墓碑銘~」、「ムーン・チャイルド」、「クリムゾン・キングの宮殿」などの幻想的で荘厳なる楽曲群で聴かせるグレッグの抒情的な歌は、まさにバリー・ゴッドバー描く宮殿のジャケットの“嘆き”の世界観(あるいは、ピートの詩世界)を見事に表しているといっていい。
ELPでのグレッグの牧歌的な歌は、楽曲に夢心地な雰囲気を与えていてこっちもいい塩梅なのだが、クリムゾンほどの崇高さは感じられないし、ちょっとしんどい感じもする。
グレッグの声がクリムゾンの楽曲に合っていたというか、やはりクリムゾンというひとつのエネルギー体が生み出す神憑り的な楽曲のなせる業なのであろう。
まぁここ数日、喪に服さんとばかりに車ん中で『宮殿』ばっか流してたけど、「エピタフ」なんかはさすが当時から“ドゥームロック”と呼称されるだけあって普段なら朝から聴くには重すぎて停止ボタンを押してしまうのであるが、今回ばかりはグレッグ・レイクに思いを馳せずにはいられなく聴き入ってしまい、深く心に浸透し、思わず目頭が熱くなってしまうのであった。
今日の1曲:『Epitaph』/ KING CRIMSON
ELPの活躍などで知られるグレッグ・レイクが12月7日、癌のため死去。
享年69歳。
そうか、ついにこっちの方のELPのメンバー全員死んじゃったんだなー・・・・・
いや、そうじゃない!
まぁ世間一般的にはどちらかというと、エマーソン、レイク&パーマーのヴォーカル兼ベーシストとしての方が通りがいいかと思われるが、私としてはとうとうキング・クリムゾンの一期生のメンバーがひとり天に召されてしまったというショックの方が遥かにデカかった。
まぁプログレ史上に残る4大傑作の内、この2枚に参加してるってだけで、グレッグの偉大さがわかろうというものだ。
以前にも言ってると思うが、私をプログレッシヴロックに没入させるキッカケとなったのは、高校の頃出会ったELPの『タルカス』だったのであるが、クリムゾンの『宮殿』の音源はすでに聴いてはいたが、最初の頃はあまり良さが分からず、ましてやこのアルバムで歌ってるのがグレッグ・レイクであることすら高校卒業するくらいまで気づいてなかったりした。
クリムゾン第一期は、ロック史上に残る最大の名作『クリムゾン・キングの宮殿』を1枚世に出し世界に衝撃を与え、次作を待たずして分解、フリップ以外誰一人としてバンドに留まらなかったというビッグバン的編成期で、演奏力に奏でた選りすぐりのメンバーが最大限の力量と溢れんばかりの創作力を発揮し、最初にして天地をひっくり返すかのような、あまりにも完成され過ぎた名作をこしらえてしまった。
中でも誰もが耳にしたことがあるかと思われる「21世紀の精神異常者」での各メンバーのアンサブルは凄まじく、そこで私が高校生のときまず耳を惹いたのが、猛々しくも自由奔放にうねりまくるグレッグのベースラインだった。
そして「風に語りて」、「エピタフ ~墓碑銘~」、「ムーン・チャイルド」、「クリムゾン・キングの宮殿」などの幻想的で荘厳なる楽曲群で聴かせるグレッグの抒情的な歌は、まさにバリー・ゴッドバー描く宮殿のジャケットの“嘆き”の世界観(あるいは、ピートの詩世界)を見事に表しているといっていい。
ELPでのグレッグの牧歌的な歌は、楽曲に夢心地な雰囲気を与えていてこっちもいい塩梅なのだが、クリムゾンほどの崇高さは感じられないし、ちょっとしんどい感じもする。
グレッグの声がクリムゾンの楽曲に合っていたというか、やはりクリムゾンというひとつのエネルギー体が生み出す神憑り的な楽曲のなせる業なのであろう。
まぁここ数日、喪に服さんとばかりに車ん中で『宮殿』ばっか流してたけど、「エピタフ」なんかはさすが当時から“ドゥームロック”と呼称されるだけあって普段なら朝から聴くには重すぎて停止ボタンを押してしまうのであるが、今回ばかりはグレッグ・レイクに思いを馳せずにはいられなく聴き入ってしまい、深く心に浸透し、思わず目頭が熱くなってしまうのであった。
今日の1曲:『Epitaph』/ KING CRIMSON