変異株が次から次へと更新され、終息のめどのたたないコロナ禍で、海外のアーティストの来日がなかなか実現しないこのご時世に、早い段階で日本に行くことを表明し、今季ほんとうに日本にやって来てくれたキングクリムゾン御一行。
私自身、まさかこの6年間で3回もクリムゾンのライブを拝めるなんて思いもしてなかった。
まぁ2018年のライブでもう十分堪能したって感じだったんだが、こんな状況下なのにまた日本に来てくれたんだから、そらもう観にいくしかないだろう。
しかし、今回の来日も間一髪って感じで危なかった。
日本が全世界からの外国人の新規入国を原則停止した際、クリムゾンのマネージャーであるデヴィッド・シングルトンが言うには、「10日後にツアーを開始していたら来日は不可能だったろう」とのこと。
おーこわ。
実はクリムゾン来日情報を見逃していて、クリマンの先行はとっくに締め切ってたのでぴあ経由でのオフィシャル先行にとりあえずエントリーしたら、第一希望だった大阪公演2日目に見事当選した。
チケットは「なかなか郵送されてこぉへんなぁ~」とヤキモキしてたら、公演日の2週間前に届けられた。
2015年は5列目、2018年は10列目、そして今回は15列目と、なんか3年おきに5列づつ下げられるという謎のペナルティを課せられているようであったが、真ん中の真ん中らへんで悪くないんじゃないかと。
前回誘っても乗ってこなかった学生時代からの数少なきクリムゾン理解者サムソンが、今回は躊躇なく参加を表明してくれて大変心強かった。うむ、賢明なる判断だ。
彼と会うのも1年半ぶりくらいか。
ちなみにサムソンはフェスティバルホールから歩いて10分のところで店を営んでいる。
よぉ6年ぶり!
ディスクユニオンで20分くらい盤漁りしてから(過去最短!店内では「Starless」が流れていた)徒歩でフェスティバルホールに赴き、先行物販の列に並ぶ。
意外と人は少なめ。皆もう3回目だから商品が滅多に売り切れになることはないということがわかっているのだろう。ていうか平日だからか。
来場者登録。面倒くさいがまぁこのご時世だからShoganai。
15列目のほぼ真ん中の席でかなりいいポジションではあったが、贅沢な話今まで5列目10列目を体験してきてるので、ステージから意外と遠いなという印象を受けた。
周りはなぜかけっこう連番で空席があった。どういった事情なのか?
もう今回で3回目で、同伴者サムソンと談笑に耽っていたこともあり、それほどのワクワク感も緊張感もないまま、今回で最後になるであろうクリムゾンのライブに臨んだ。
オープニングはいきなりトリプルドラムソロから。そっから「Neurotica」へと。
前回演ったときは意外性を感じたが、これは1回見たしいいかなという感じ。
「Red」~「Epitaph」~「冷たい街の情景」と、70年代の名曲が続くがこれも上記のような冷めた心情だった。
私のライブでの不感症は年々酷いものになってきているというしかない。
前回心底興奮させられた「Indiscipline」でのトリプルドラムは今回もかなりハッスルでけた。
もうあのリズムが展開し出した瞬間「キターーー!」ってなったもんな。
この楽曲はクリムゾンの中でもほんとうに独特の緊張感と遊び心を持ってる曲で、各時代の編成によってそれぞれのライブアレンジのおもしろさがある。
演奏してる本人らも本当に楽しそう。
その後ライブで初に聴けた「One More Red Nightmare」にしてもたいして感激を覚えず(なんやこの曲でみんな手拍子せえへんのや)、「Moonchild」でウトウト気を失いかけてたころに、あのフォ~~~~というなんとも形容しがたい聞き馴染みのある不穏なSEが・・・・・!!
バチン!と一気に目が覚め、思わず隣のサムソンの方を見て、「キタっ!!」とアイコンタクトを交わした。
敢えて言おう、「21世紀の精神異常者」と!!
この時ばかりは控えめながら客席も沸いたし、私自身6年ぶり(前回外された)の「21世紀」だったので、定番曲には冷めていたとはいえ7者による怒涛のアンサンブルが展開するやもう興奮せずにはいられなかった。
この楽曲のハイライトともいうべきユニゾンとブレイクを繰り返すあの場面で、あ~あ、ダメだっていってるのに前の方の人歓声上げてしまってたなぁ。
でも気持ちはよくわかるし、なんか微笑ましかった。いや、これって演者というか、曲がほとんど煽ってるようなもんでっせ。
それにしても、やはりこの楽曲のスリリングさと高揚感は凄まじいものがあるな。
ようやく来たぜ鳥肌&サムイボちゃんたちが!俺の全身を駆け巡ったぜ!
そしてこの曲で、ようやくギャヴィン・ハリスンのバケモノ級の超絶ドラムソロを真正面から拝むことができた。
やっぱ凄いわ・・・今回はなんか6年前よりもより気迫が感じられる渾身のプレイだったように思われる。
鬼のようなツーバスに豪快かつパワフルなタムまわし、そしてキメ細かなシンバルさばきと、もう極上すぎる!
私が高校生のとき衝撃を受け、世界で一番好きな曲といっても過言ではない「21世紀の精神異常者」で、今世紀最大のプログレドラマー、ギャヴィン・ハリスンの生プレイが堪能できるなんて、こんな贅沢はそうない。
ほんとうにクリムゾンを好きでよかった。
ただ、その後の第2部で、「太陽と戦慄 Pt.2」のときブレイクするタイミングを間違って、ギャヴィンさんかなり凹んでおられたご様子で、しばらくプレイが大人しかったな。
でもそんなカワいいギャヴィンの姿が拝めたのもまた貴重であったかと。
超人ギャヴィンをもミスらせるという怪物ライブバンドクリムゾンで演奏することの難しさや緊張感がわかろうというものだ。
中途半端な曲で第2部の本編が終わったので、アンコールはもう「Starless」だとわかってしまう予定調和なフィナーレ。
まぁこれは前回と一緒で、正直この面子での「Starless」はカチっとしすぎててあまり迫力がないんだけど、これがもう最後かと思うとやはりメル・コリンズ奏でるあの哀愁のメロディが心にグッと響いてくるものがあった。
まぁ意外性は0のセトリで、前回と前々回とのセトリを掛け合わせた、まさに“集大成”なライブだったなぁと。
「船乗りの話」、「Elephant Talk」「偉大なる詐欺師」、「Fructure」・・・
この辺の曲が1曲でも演奏されてたら、もっと違う印象のライブになってただろうな。
大阪2日目。12/3(金)セトリ from Tony Levin
そして、終演後恒例の激写タイム。
見届けた。確かに見届けた。
やっぱこの席からはなかなかいい写真が撮れない。
かろうじてマステロットのドラム。
本当に、本当にこれで最後になっちゃうの?
ああ、だめだ・・・・ズームしても涙でフリップの顔がよく見えないや・・・・
って!よー見たらジャッコやんけ!
いや、彼もいい仕事してた。よかったよ!
ロバート・フリップ・・・・
他のメンバーがハケてからも、余韻を楽しむかのように、しばらくひとりでステージに残っていてくれていた。
ああ、ロバートがいってしまう・・・・・
Mattekudasai・・・・・
いやしかし、引退をほのめかしながらも、その後凄まじい面子を引き連れ、3回も日本に来てくれてほんとうにありがとう!
どうせまた来るんでしょ?
私自身、まさかこの6年間で3回もクリムゾンのライブを拝めるなんて思いもしてなかった。
まぁ2018年のライブでもう十分堪能したって感じだったんだが、こんな状況下なのにまた日本に来てくれたんだから、そらもう観にいくしかないだろう。
しかし、今回の来日も間一髪って感じで危なかった。
日本が全世界からの外国人の新規入国を原則停止した際、クリムゾンのマネージャーであるデヴィッド・シングルトンが言うには、「10日後にツアーを開始していたら来日は不可能だったろう」とのこと。
おーこわ。
実はクリムゾン来日情報を見逃していて、クリマンの先行はとっくに締め切ってたのでぴあ経由でのオフィシャル先行にとりあえずエントリーしたら、第一希望だった大阪公演2日目に見事当選した。
チケットは「なかなか郵送されてこぉへんなぁ~」とヤキモキしてたら、公演日の2週間前に届けられた。
2015年は5列目、2018年は10列目、そして今回は15列目と、なんか3年おきに5列づつ下げられるという謎のペナルティを課せられているようであったが、真ん中の真ん中らへんで悪くないんじゃないかと。
前回誘っても乗ってこなかった学生時代からの数少なきクリムゾン理解者サムソンが、今回は躊躇なく参加を表明してくれて大変心強かった。うむ、賢明なる判断だ。
彼と会うのも1年半ぶりくらいか。
ちなみにサムソンはフェスティバルホールから歩いて10分のところで店を営んでいる。
よぉ6年ぶり!
ディスクユニオンで20分くらい盤漁りしてから(過去最短!店内では「Starless」が流れていた)徒歩でフェスティバルホールに赴き、先行物販の列に並ぶ。
意外と人は少なめ。皆もう3回目だから商品が滅多に売り切れになることはないということがわかっているのだろう。ていうか平日だからか。
来場者登録。面倒くさいがまぁこのご時世だからShoganai。
15列目のほぼ真ん中の席でかなりいいポジションではあったが、贅沢な話今まで5列目10列目を体験してきてるので、ステージから意外と遠いなという印象を受けた。
周りはなぜかけっこう連番で空席があった。どういった事情なのか?
もう今回で3回目で、同伴者サムソンと談笑に耽っていたこともあり、それほどのワクワク感も緊張感もないまま、今回で最後になるであろうクリムゾンのライブに臨んだ。
オープニングはいきなりトリプルドラムソロから。そっから「Neurotica」へと。
前回演ったときは意外性を感じたが、これは1回見たしいいかなという感じ。
「Red」~「Epitaph」~「冷たい街の情景」と、70年代の名曲が続くがこれも上記のような冷めた心情だった。
私のライブでの不感症は年々酷いものになってきているというしかない。
前回心底興奮させられた「Indiscipline」でのトリプルドラムは今回もかなりハッスルでけた。
もうあのリズムが展開し出した瞬間「キターーー!」ってなったもんな。
この楽曲はクリムゾンの中でもほんとうに独特の緊張感と遊び心を持ってる曲で、各時代の編成によってそれぞれのライブアレンジのおもしろさがある。
演奏してる本人らも本当に楽しそう。
その後ライブで初に聴けた「One More Red Nightmare」にしてもたいして感激を覚えず(なんやこの曲でみんな手拍子せえへんのや)、「Moonchild」でウトウト気を失いかけてたころに、あのフォ~~~~というなんとも形容しがたい聞き馴染みのある不穏なSEが・・・・・!!
バチン!と一気に目が覚め、思わず隣のサムソンの方を見て、「キタっ!!」とアイコンタクトを交わした。
敢えて言おう、「21世紀の精神異常者」と!!
この時ばかりは控えめながら客席も沸いたし、私自身6年ぶり(前回外された)の「21世紀」だったので、定番曲には冷めていたとはいえ7者による怒涛のアンサンブルが展開するやもう興奮せずにはいられなかった。
この楽曲のハイライトともいうべきユニゾンとブレイクを繰り返すあの場面で、あ~あ、ダメだっていってるのに前の方の人歓声上げてしまってたなぁ。
でも気持ちはよくわかるし、なんか微笑ましかった。いや、これって演者というか、曲がほとんど煽ってるようなもんでっせ。
それにしても、やはりこの楽曲のスリリングさと高揚感は凄まじいものがあるな。
ようやく来たぜ鳥肌&サムイボちゃんたちが!俺の全身を駆け巡ったぜ!
そしてこの曲で、ようやくギャヴィン・ハリスンのバケモノ級の超絶ドラムソロを真正面から拝むことができた。
やっぱ凄いわ・・・今回はなんか6年前よりもより気迫が感じられる渾身のプレイだったように思われる。
鬼のようなツーバスに豪快かつパワフルなタムまわし、そしてキメ細かなシンバルさばきと、もう極上すぎる!
私が高校生のとき衝撃を受け、世界で一番好きな曲といっても過言ではない「21世紀の精神異常者」で、今世紀最大のプログレドラマー、ギャヴィン・ハリスンの生プレイが堪能できるなんて、こんな贅沢はそうない。
ほんとうにクリムゾンを好きでよかった。
ただ、その後の第2部で、「太陽と戦慄 Pt.2」のときブレイクするタイミングを間違って、ギャヴィンさんかなり凹んでおられたご様子で、しばらくプレイが大人しかったな。
でもそんなカワいいギャヴィンの姿が拝めたのもまた貴重であったかと。
超人ギャヴィンをもミスらせるという怪物ライブバンドクリムゾンで演奏することの難しさや緊張感がわかろうというものだ。
中途半端な曲で第2部の本編が終わったので、アンコールはもう「Starless」だとわかってしまう予定調和なフィナーレ。
まぁこれは前回と一緒で、正直この面子での「Starless」はカチっとしすぎててあまり迫力がないんだけど、これがもう最後かと思うとやはりメル・コリンズ奏でるあの哀愁のメロディが心にグッと響いてくるものがあった。
まぁ意外性は0のセトリで、前回と前々回とのセトリを掛け合わせた、まさに“集大成”なライブだったなぁと。
「船乗りの話」、「Elephant Talk」「偉大なる詐欺師」、「Fructure」・・・
この辺の曲が1曲でも演奏されてたら、もっと違う印象のライブになってただろうな。
大阪2日目。12/3(金)セトリ from Tony Levin
そして、終演後恒例の激写タイム。
見届けた。確かに見届けた。
やっぱこの席からはなかなかいい写真が撮れない。
かろうじてマステロットのドラム。
本当に、本当にこれで最後になっちゃうの?
ああ、だめだ・・・・ズームしても涙でフリップの顔がよく見えないや・・・・
って!よー見たらジャッコやんけ!
いや、彼もいい仕事してた。よかったよ!
ロバート・フリップ・・・・
他のメンバーがハケてからも、余韻を楽しむかのように、しばらくひとりでステージに残っていてくれていた。
ああ、ロバートがいってしまう・・・・・
Mattekudasai・・・・・
いやしかし、引退をほのめかしながらも、その後凄まじい面子を引き連れ、3回も日本に来てくれてほんとうにありがとう!
どうせまた来るんでしょ?