AMASHINと戦慄

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AIO AOI NIGHT ~エリ・エリ編~

2007年03月18日 | しねしねシネマ
昨夜、京都みなみ会館毎週土曜恒例のオールナイト企画「AIO AOI NIGHT」に行ってまいりました。

ふたりのAOIをヒューチャリングし、2回に渡ってその作品群を夜通し上映しまくるという趣旨のもので、私が今回参加したのは今やNHK連続ドラマやアフラックのCMなどで大活躍中の“宮崎AOI NIGHT”の方。

つーか私はてっきり“AOI”とは青山真治の“青”のことだと勘違いしておったんです。
というのも、今回上映されたのは『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』『EUREKA ユリイカ』の2本立てで、その両作品とも青山真治監督作品やったからです。
まさか今をときめく宮崎あおいさんがこの両作品ともに出演していたなんていう事を最初に上映された『エリ・エリ~』を見終わるまで全然預かり知らんことでありまして。


まず、以前よりちょっと気になっていた映画『エリ・エリ・レマ・サバクダニ』の方なんですが、2005年作と結構最近の映画でこれは“音響の映画”という感じでした。
劇中で浅野忠信と中原昌也が組んだノイズ系ユニットの音採集(風の音、打ち寄せる波の音、貝殻の触れ合う音)や、音作りなどの滑稽な音楽活動シーンが大半を占めている。
まぁ実際浅野氏はギター弾けるし、中原氏もサウンドクリエイターの人だからまさにうってつけの役柄、ちゅーかほとんどこの人らの音楽映画っつー感じ。


あらすじは・・・西暦2015年。日本をはじめ世界中に“レミング病”と呼ばれる致死ウィルスが蔓延していた。感染者は自殺という方法で死に至るこの病。唯一の抑制方法が“日本のあるミュージシャンが奏でる音”を聴くことだという。

もうこの近未来的な舞台設定だけで、『スワロウテイル』的な俗っぽさと安っぽさを感じてしまった。
私の場合まず、音楽に共感できんのでダメでしたね。浅野ファンやノイズ系音楽大好きな人にはたまらん映画なのでしょうけど。
ギターのハウリング音とかメッチャ好きなんですけど、ラストの浅野氏のギター演奏シーンは見事!というより、正直「早よ終わってくれ」みたいな気ダルさを禁じ得ず、目蓋が非常に重たいことになってた。
ホースをグルグル回してホーホーと音を出すやつ、あれ子供の頃持っててよく振り回して遊んでたなー、なつかしい。


いや、こんな音楽より私ならキング・クリムゾンの『太陽と戦慄 パート1』をおススメする。
これの方が絶対病魔に効くと思うのだが。




まぁ病魔が町に蔓延してるかのような雰囲気の不気味なバックサウンドと、青山監督らしいエンディング・テーマはかなりいい感じやった。


ちなみにタイトルの“エリ・エリ・サバクタニ”はヘブライ語で「神よ、何ゆえに 我を見捨てたもうや?」という意味。
主イエスが十字架に貼り付けられながら唱えた最期の言葉。(マタイ27章 46節)

終末思想映画?


『ユリイカ』の感想はまた次回にて・・・


今日の1曲:『貫通』/ ゆらゆら帝国

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