平成最期の日。
夕方頃なんとなく思い立って、すべての予定をキャンセルし(ブックオフとイオンに行こうと思ってたんやけど)、急遽やっちゃいました。
個人的平成邦画ベスト10。
これ書き終えるまで平成の世は明けま10。
急ごしらえもええとこなので、もうムチャクチャです。
まぁ自分やっぱり洋画中心やったので邦画はホンマに全然観れてません。
なのでかなり無理があったかなぁと。
でも鑑賞した作品が限られてるので、絞り込みは案外早かった。
観ておもしろかったなぁ~って思えた邦画作品で、思いついたやつをパッパッパっと。
つかほんま偏りまくってて、2000年~2001年にめっちゃ集中しています。
つまり邦楽にはまりだした頃です。
だからその時好きやった邦楽アーティストがけっこう関係しているかと。
まぁとにかくご覧になってください(今回も年代順で)。
1.『リング』 1998年 監督 中田秀夫
貞子フィーバー、そして呪いのビデオブームを巻き起こした日本ホラー映画の金字塔的作品。
とにかく終始めっさ怖かった!ビビりまくっていた。
今にも出てきそうでなかなか出てこないという、迫りくる見えないものの恐怖。
ラストのブラウン管からの出現は、やりすぎ感が否めないながら見事なホラー演出であった。
まぁそれ以降、同じ手法のホラー映画がゴミのように世に出まくって、そっから抜け出せない日本ホラー映画界の発想力の欠乏ぶりは残念というほかなかったが。
エンドロールで流れるHIIHによるEDMナンバーの「きっと来る~~きっと来る~~♪」っていう歌詞も不気味に怖い。
2.『黒い家』 2000年 監督 森田芳光
保険金がらみのサイコパスホラー。
原作者が元生命保険会社の営業マンだったこともあって、前半のその辺の話が小難しくてウトウトしながら鑑賞してたが、中盤からのシリアルキラー展開に目がパチリンコ。
なんつっても大竹しのぶの己を捨てた(それとも素?)怪演ぶりに度肝抜かれた。
この人はやっぱりすごい。
「乳しゃぶれ~~~!!」
3.『ユリイカ』 2000年 監督 青山真治
陰惨な事件に巻き込まれ、心を閉ざしてしまった者たちの、再生への道を探る逃避行的ロードムービー。
3時間超えの、永遠に続くんやないかっていうくらいユルユルと展開する、登場人物がなかなか台詞をしゃべらないモノクロ映像の果てしなき物語。
で、このなんともいいようのない空気感と、人と人との距離感の微妙さがやけにクセになってくる。
さりげに国生さゆりや尾野真千子がチョイ役でいい味出してたり。
4.『式日』 2000年 監督 庵野秀明
庵野監督といえば『エヴァ』とか『シン・ゴジラ』とかが有名だが、私が唯一ハマったのが本作で、これがなかなかの異色作。
スティーヴン・セガールの娘(しかもこの映画の原作者でもある)と、なぜか岩井俊二が中心になって話を回す一応ラブストーリー映画なのかな?
最初「なんやねん!この面倒くさい女」ってなるんだが、これが不思議とだんだんクセになってくる。
ここでも大竹しのぶさんが素みたいなほんといい演技してる。
ラスト絶妙なタイミングで流れるCoccoの「Raining」が見事物語のシメを飾る。
5.『リリイ・シュシュのすべて』 2001年 監督 岩井俊二
これでもかっていうくらい過酷で陰湿で救われぬ展開、でもその分崇高な音楽によってとてつもなく癒される(浄化される)、そういう映画ではビョーク主演の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が最強だと思っていたが、本作はそれを超えた感があった。こっちはなんか、すごくリアルだから。
ドビュッシーのピアノ曲が実に効果的に使われており、この映画はとにかく音楽がいい。
6.『ピストルオペラ』 2001年 監督 鈴木清順(RIP)
この作品も、かなり新感覚な衝撃を受けた、私にとってはMVに近い映像作品だった。
こういうのはその辺の監督が撮ると、ただ奇をてらっただけのサブカルクソ映画に陥りがちだが、巨匠クラスの監督が撮ると、やはり破壊力、アヴァンギャル度がハンパない。
演劇風舞台アートと演出、そしてエゴラッピンやらこだま和文やらTICOらのダブがかったBGMが絶妙にシンクロした、実に芸術性溢れる目も眩むような映像世界。
江角や永瀬などのメジャーどころの演技は多少難アリだが、それすらも払拭させてくれる彩(エイジャ)でおなじみの山口小夜子さん(RIP)、韓英恵さんらの不可思議な存在感、そしてなんといっても平幹二朗氏(RIP)のまさにプロフェッショナルな台詞まわしが秀逸。
7.『盲獣VS一寸法師』 2004年 監督 石井輝男(RIP)
正直初期の石井監督の乱歩ものは苦手なのだが、本作のエログロナンセンス映像にはなんともいいようのない衝撃を受けた。
本作は、数々の乱歩映像作品の中でも最高峰にあたるかと思われる。
平成の世じゃ考えられないくらいタブー犯しまくりの昭和B級テイスト、そして全編に渡って妖気漂うイビツな雰囲気のヤバさがハンパない。
一寸法師役には実際の侏儒の役者さんを起用してるし、裸女もいっぱい出てくる。まぁこの辺の倫理感のなさ加減はインディー作品ならではってとこか。キャストの顔ぶれといい好き放題やってる感じ。
一種異様な名状し難い妖しい音響効果もたまりましぇん。
8.『フラッシュバックメモリーズ 3D』 2012年 監督 松江哲明
交通事故により、重度の記憶障害を患ったディジュリドゥ奏者GOMA氏の、事故後の苦悩や、突如開花した点描画の不思議なアート活動を追ったドキュメンタリー映画。
まぁ本作はGOMA氏の人物像や、数奇な運命に見舞われたGOMA氏の家族との絆を追ったドキュメントとしても非常に興味深いが、音楽好きにとってはGOMA & The Jungle Rhythm Sectionによるド迫力のプロモーションライブ映像が最高に楽しい。
それを3Dでヴィジュアル的に楽しませるといった監督の奇抜な発想が実に功を奏していて、本作でようやく3D映画の効果というものを楽しめ、生ライブでは体感できないその手法の意義というものを感じることができた。
まぁその後、さらに映像に生ライブをも融合させた4Dとか実践しはるんやけど。
9.『リップヴァンウィンクルの花嫁』 2016年 監督 岩井俊二
正直『リリイシュシュのすべて』以外の岩井監督作品はおもろいと思ったことがなかったのであるが、この作品でまたしても「やってくれた」と思った。
本作はちょっとクライムサスペンスな趣もあって、相変わらず過酷なことは過酷なのだが、なんだかほんのり淡いボーイズラブならぬガールズラブが描かれていて、黒木さんとCoccoの対照的なコンビが絶妙なハーモニーを生み出している。
とにかく、Coccoファン、ガンダムファンは必見。
10.『カメラを止めるな!』 2018年 監督 上田慎一郎
平成最期に心底「やられた」と思った傑作映画。
そして、不覚にもなんかハッピーな気分にもさせられた。
というワケで、なんとかかんとか書きあげました。
ほんじゃ、ま、そういうことで、さよなら平成!
みなさんよい令和元年を!
フジウルクォイグムンズハー
今日の1曲:『平成朝ぼらけ』/ 人間椅子
夕方頃なんとなく思い立って、すべての予定をキャンセルし(ブックオフとイオンに行こうと思ってたんやけど)、急遽やっちゃいました。
個人的平成邦画ベスト10。
これ書き終えるまで平成の世は明けま10。
急ごしらえもええとこなので、もうムチャクチャです。
まぁ自分やっぱり洋画中心やったので邦画はホンマに全然観れてません。
なのでかなり無理があったかなぁと。
でも鑑賞した作品が限られてるので、絞り込みは案外早かった。
観ておもしろかったなぁ~って思えた邦画作品で、思いついたやつをパッパッパっと。
つかほんま偏りまくってて、2000年~2001年にめっちゃ集中しています。
つまり邦楽にはまりだした頃です。
だからその時好きやった邦楽アーティストがけっこう関係しているかと。
まぁとにかくご覧になってください(今回も年代順で)。
1.『リング』 1998年 監督 中田秀夫
貞子フィーバー、そして呪いのビデオブームを巻き起こした日本ホラー映画の金字塔的作品。
とにかく終始めっさ怖かった!ビビりまくっていた。
今にも出てきそうでなかなか出てこないという、迫りくる見えないものの恐怖。
ラストのブラウン管からの出現は、やりすぎ感が否めないながら見事なホラー演出であった。
まぁそれ以降、同じ手法のホラー映画がゴミのように世に出まくって、そっから抜け出せない日本ホラー映画界の発想力の欠乏ぶりは残念というほかなかったが。
エンドロールで流れるHIIHによるEDMナンバーの「きっと来る~~きっと来る~~♪」っていう歌詞も不気味に怖い。
2.『黒い家』 2000年 監督 森田芳光
保険金がらみのサイコパスホラー。
原作者が元生命保険会社の営業マンだったこともあって、前半のその辺の話が小難しくてウトウトしながら鑑賞してたが、中盤からのシリアルキラー展開に目がパチリンコ。
なんつっても大竹しのぶの己を捨てた(それとも素?)怪演ぶりに度肝抜かれた。
この人はやっぱりすごい。
「乳しゃぶれ~~~!!」
3.『ユリイカ』 2000年 監督 青山真治
陰惨な事件に巻き込まれ、心を閉ざしてしまった者たちの、再生への道を探る逃避行的ロードムービー。
3時間超えの、永遠に続くんやないかっていうくらいユルユルと展開する、登場人物がなかなか台詞をしゃべらないモノクロ映像の果てしなき物語。
で、このなんともいいようのない空気感と、人と人との距離感の微妙さがやけにクセになってくる。
さりげに国生さゆりや尾野真千子がチョイ役でいい味出してたり。
4.『式日』 2000年 監督 庵野秀明
庵野監督といえば『エヴァ』とか『シン・ゴジラ』とかが有名だが、私が唯一ハマったのが本作で、これがなかなかの異色作。
スティーヴン・セガールの娘(しかもこの映画の原作者でもある)と、なぜか岩井俊二が中心になって話を回す一応ラブストーリー映画なのかな?
最初「なんやねん!この面倒くさい女」ってなるんだが、これが不思議とだんだんクセになってくる。
ここでも大竹しのぶさんが素みたいなほんといい演技してる。
ラスト絶妙なタイミングで流れるCoccoの「Raining」が見事物語のシメを飾る。
5.『リリイ・シュシュのすべて』 2001年 監督 岩井俊二
これでもかっていうくらい過酷で陰湿で救われぬ展開、でもその分崇高な音楽によってとてつもなく癒される(浄化される)、そういう映画ではビョーク主演の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が最強だと思っていたが、本作はそれを超えた感があった。こっちはなんか、すごくリアルだから。
ドビュッシーのピアノ曲が実に効果的に使われており、この映画はとにかく音楽がいい。
6.『ピストルオペラ』 2001年 監督 鈴木清順(RIP)
この作品も、かなり新感覚な衝撃を受けた、私にとってはMVに近い映像作品だった。
こういうのはその辺の監督が撮ると、ただ奇をてらっただけのサブカルクソ映画に陥りがちだが、巨匠クラスの監督が撮ると、やはり破壊力、アヴァンギャル度がハンパない。
演劇風舞台アートと演出、そしてエゴラッピンやらこだま和文やらTICOらのダブがかったBGMが絶妙にシンクロした、実に芸術性溢れる目も眩むような映像世界。
江角や永瀬などのメジャーどころの演技は多少難アリだが、それすらも払拭させてくれる彩(エイジャ)でおなじみの山口小夜子さん(RIP)、韓英恵さんらの不可思議な存在感、そしてなんといっても平幹二朗氏(RIP)のまさにプロフェッショナルな台詞まわしが秀逸。
7.『盲獣VS一寸法師』 2004年 監督 石井輝男(RIP)
正直初期の石井監督の乱歩ものは苦手なのだが、本作のエログロナンセンス映像にはなんともいいようのない衝撃を受けた。
本作は、数々の乱歩映像作品の中でも最高峰にあたるかと思われる。
平成の世じゃ考えられないくらいタブー犯しまくりの昭和B級テイスト、そして全編に渡って妖気漂うイビツな雰囲気のヤバさがハンパない。
一寸法師役には実際の侏儒の役者さんを起用してるし、裸女もいっぱい出てくる。まぁこの辺の倫理感のなさ加減はインディー作品ならではってとこか。キャストの顔ぶれといい好き放題やってる感じ。
一種異様な名状し難い妖しい音響効果もたまりましぇん。
8.『フラッシュバックメモリーズ 3D』 2012年 監督 松江哲明
交通事故により、重度の記憶障害を患ったディジュリドゥ奏者GOMA氏の、事故後の苦悩や、突如開花した点描画の不思議なアート活動を追ったドキュメンタリー映画。
まぁ本作はGOMA氏の人物像や、数奇な運命に見舞われたGOMA氏の家族との絆を追ったドキュメントとしても非常に興味深いが、音楽好きにとってはGOMA & The Jungle Rhythm Sectionによるド迫力のプロモーションライブ映像が最高に楽しい。
それを3Dでヴィジュアル的に楽しませるといった監督の奇抜な発想が実に功を奏していて、本作でようやく3D映画の効果というものを楽しめ、生ライブでは体感できないその手法の意義というものを感じることができた。
まぁその後、さらに映像に生ライブをも融合させた4Dとか実践しはるんやけど。
9.『リップヴァンウィンクルの花嫁』 2016年 監督 岩井俊二
正直『リリイシュシュのすべて』以外の岩井監督作品はおもろいと思ったことがなかったのであるが、この作品でまたしても「やってくれた」と思った。
本作はちょっとクライムサスペンスな趣もあって、相変わらず過酷なことは過酷なのだが、なんだかほんのり淡いボーイズラブならぬガールズラブが描かれていて、黒木さんとCoccoの対照的なコンビが絶妙なハーモニーを生み出している。
とにかく、Coccoファン、ガンダムファンは必見。
10.『カメラを止めるな!』 2018年 監督 上田慎一郎
平成最期に心底「やられた」と思った傑作映画。
そして、不覚にもなんかハッピーな気分にもさせられた。
というワケで、なんとかかんとか書きあげました。
ほんじゃ、ま、そういうことで、さよなら平成!
みなさんよい令和元年を!
フジウルクォイグムンズハー
今日の1曲:『平成朝ぼらけ』/ 人間椅子
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