新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

2020冬…みよし市文化センターで春風亭昇太さんの独演会…第2部

2020-08-10 06:32:54 | お笑い
みよし市文化センターで

春風亭昇太さんの独演会…





休憩挟んで…第2部


まずは
曲芸
三増紋之助さんの「太神楽」


コマ廻しですな…

大きな独楽から小さな独楽まで見事に廻す!廻す!!
席が遠かったので
大きなコマが廻ってるのはよく見えるけど

小さなコマだと
私の近眼で老眼の…「近老感謝の日」???もとい「勤労感謝の日」のような視力で
楽しむのはちと難しい…苦笑

コマだけに…コマッた!コマッた!
でも、よく見えないからといって、へコマないで…
雰囲気を感じて楽しむ!楽しむ!!

はい…しょーもないオヤジギャグは、そコマでにして…と

三増紋之助さんのコマ廻しで和ませてくれた後には


春風亭昇太さん登場


まずは
三増紋之助さんの話題から

彼のコマ廻しは、凄くて彼の業は5指に入るほど…
なぜなら、そのような芸をやるものは、5人くらいしかいないからと…笑
そういいながらも三増紋之助さんの凄さを絶賛する…

彼はコマを廻して娘を3人育てた…
狼ではなくコマに育てられたと…


さてさて
ここからは結婚生活の話

今まで自由に生きてきたので
結婚生活って大変だなということが分かった…
今までは好きな時間に起きて、寝て、風呂に入って、部屋のどこで寝転がっても問題はなかった
買い物でも好きなものを買ってた…
そういったことが一つ一つなくなっていく…

たとえば
年末のTV番組
一人の時は、料理作って、酒を準備して、石油ストーブは家に7台、昭和の古いのが買ってあって
鍋を石油ストーブの上において、鍋を食べながら、好きな番組を見てた…それすらもできなくなったと…

奥さんは大晦日
テレビ東京での大晦日カウントダウン・コンサート
「東急ジルベスターコンサート」という生放送をずっとみているのだそうな…


昇太さんがみたいのは
日本テレビの「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」


でもクラシックコンサートをみてる人に「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」をみたいとは言いづらいと…


もともとは、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」でとNHKの紅白歌合戦と、フジテレビの格闘技を摘まみながらみていたそうな…

この3つの番組はチャンネルを替えるチャンスはいくらでもある…
たとえば、CMとかアーティストが変わったりとか…
でもクラシックコンサートは1曲が長くて
途中で替えてとは言えない…
で、ようやく終わって、曲の紹介、今がチャンスだと思って番組を替えたら
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」もCMだったと…笑

「東急ジルベスターコンサート」
今年は、組曲「惑星」より“木星”
それを演奏して2019~2020年に変わる瞬間に演奏が止まる…
そして変わった瞬間に、みんながワ~と盛り上がる…
…だったら5分前から、みていればいいのに…笑


長いこと結婚生活を続けている方は偉い…

歯を磨くとき水道だしっぱなしとか
イライラすることはたくさんあるでしょうが
一方で、いいこともいっぱいあって、夫婦でしか分からない幸せもある…
それらをプラスマイナスしたときに、ちょうどゼロくらいが
結婚生活、夫婦の幸せでいいんじゃないかと…

…だとしたら、最初からゼロでもいいのかな…笑
お金もかからないし…笑


ここで、「笑点」メンバーを引き合いに出して
何も考えなくて生きている人たちばっかりだといった話…
年末年始、ああ、新しい年になるなと思っても
アッという間の一年…そんなことの繰り返しですけど

こないだ正月だと思ったらあっという間に2月になってた…


今は東京に住んでるけど
その前に住んでいたのは、清水

確かに東京にいるんだなあと思うことの一つに
「火の用心」

ホントにカチカチやってるんだなって東京で知った…
それまでは、そんなことは時代劇しかみたことなかったそうな


東京は今でもやっているそうで
町内会のオジサンが揃いのジャンバーをきてやっている…
それには歴史があって、東京、江戸は昔から火を恐れていた…
江戸から、東京は世界一の人口が密集してて
かつ木造家屋…
一軒、火が出るとみんな燃えちゃう…
東京大空襲もきっとそうだったのでしょう…焼野原になっちゃって

自分の家だけ、火の注意喚起をしてても意味がない…
隣で火が出たら燃え移っちゃう…
なので、みんなで町内中で、火の管理をしましょうと言い触れて廻っているのだと…

ちなみに清水には、そんな習慣はないそうで
それは家が離れて建っているから、焼けたらその家しか焼けない…
田舎は自分の家だけ注意してればいいけど、東京はみんなで注意しましょうと…


ここからは演目

「二番煎じ」



真冬の夜、町内の旦那たちが集まって夜回りをすることになった…

番小屋に集まった旦那たち
その町内会のリーダーと思われる旦那が主人公…

その旦那が言う

「みんなでぞろぞろ廻るのも無駄だから「一の組」と「二の組」に分けて交代で夜回りをすれば
みんながみんな寒い思いをしなくてすむのではないか」と提案する
これには町内会の皆さんも大賛成

「二の組」は、最初はこの番小屋の暖を守っていただいてとお願いして
言い出しっぺの私は「一の組」で、とグループ分けをし

さっそく歩き、回ることに
さっそうと夜回りへ…と思ってたのは
言い出しっぺの旦那だけ??

「一の組」は、静かに???
ぞろぞろと歩いているだけ

というのは
表に出たら寒くて寒くて

拍子木を打つ係のものは、寒いからと両手を袂に入れたまま
出そうとしないので「カチカチ」の音がいつまでたっても鳴り響かない…

金棒の係のものは、鉄をじかに持つと冷たすぎると、その紐を持って引きずってるし

「火の用心」と歌う係のものは低音で…うたい…
「火の用心」の声はまったく街に響かない…
もっと高い声で、と促されながらも
とりあえず…一回りして番小屋に戻ってきて「二の組」と交代となった…


戻った旦那たちはさっそく火の周りに集まる


すると、ある男が言う…
家の娘にご苦労さんと言われて、ここにきたけど、風邪をひくといけないからと、体の芯が温まるのでと言ってこんなものをもたせてくれたと…


もちろん、番小屋での飲酒は禁止だ!

とリーダーの旦那は言いながらも

土瓶のお茶を空けて、全部洗って、そして火にかける…

こうして、火にかければ
これは、酒ではなく「煎じ薬」ということにすればいいと…


すると別の男が
そういうことになればと思いましてと言って
手にしたのが
イノシシの肉

ここではダメでしょう、そもそも鍋なんてないし…
といったら、ちゃんと鍋ももってきていて

さらには、ネギもある、味噌もあると

突然始まる「イノシシ鍋」の宴…笑


箸が一膳しかないけど町内会の皆さんは仲がいいから
廻して食べようと

いやあここでの
昇太さんの肉を食べてる様子の再現、模写は実にリアル…笑


さらには
くたくたになってるネギを食べる様子の再現、模写は実にリアル…笑

喉の奥に熱い汁が通っていくときの
熱がる様子なんかリアル!リアル!!

もう食べてる姿が目に浮かぶよう

すると突然
戸を叩く音

やってきたのは見回りの役人


驚いたのは酒を飲んでイノシシ鍋を食べてた旦那たち…

あわてて土瓶や鍋を隠す…
そのあたふたぶりも昇太さん、実にお見事…


隠したところで役人を中に入れる…

「火の用心」の見回りはしないのか、との役人の問いかけに
「一の組」と「二の組」に分けて交代で夜回りをしてると
慌てながら説明するリーダーの旦那…


すると、役人

土瓶に目がいき
これはお茶かと

旦那は
「お茶ではなくて、風邪の煎じ薬を飲もうという話になって、これは苦くて、とても飲めたものではない」
と言ってごまかそうとするも

「拙者も、2,3日前から風邪をひいておる…良薬口に苦しだ…」と言って
ひきさがらない…

おそるおそる茶碗を差し出すと、ぐいと飲み干して一言
「これは誠に煎じ薬か??これは、よい煎じ薬だな、辛口か??」
と飲み干す役人

「これを毎晩やっているのか?」


さらに鍋に気づく役人
「鍋を隠しているではないか」

あたふたする中、鍋の汁がふんどしにしみてしまって、汁がなくなっている…
役人の死角で、ふんどしを絞る旦那…
その旦那のうろたえる様子が目に浮かぶよう…

なんだかんだと
出されたイノシシ鍋

それをみた役人
「汁が少ないな、肉がペタッとしておる、これは、何の肉か、そのような贅沢なものを…」

ご機嫌で食べる役人

肉にネギを巻きながら

「ネギはずるい食べ物だ、肉の味も、味噌の味もする…あと…これは何の味??
隠し味か!!」



正直に
旦那は役人に

「ふんどしの…」と
口にしたら

「ほんだし、か!」…笑

鍋も酒もすっかり平らげてしまう役人様


旦那が「もう煎じ薬がない」と告げると


ここで役人さまのサゲの一言

「しからば、いま町内をひと回りしてまいる!二番を煎じておけ!!」


いやあ、笑った!笑った!!
あたふたする演技は絶品!!

いやあ、落語に出てくる
軽いいい加減な人間像が
昇太さんにハマってる!!


笑いに笑った
独演会…


ラストに
春風亭昇太さんのご挨拶


今日は、このまま東京に戻る予定だったけど
中京TVのお城の番組のロケすることになって
今日は名古屋に泊まることになったそうで
お役人様みたいに「煎じ薬」が呑めると嬉しそう

〆の一言は
「携帯電話もなることなく、ありがとうございました」

でした…笑