新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

福井県にある日本で唯一の博物館…年縞博物館に行く!

2021-03-17 06:46:28 | B級スポット

別に展示内容に興味があるとか
そういう視点ではなくて


私、B級スポットマニアなので
なにかオモシロイ
このブログネタになるような
ツッコミどころ満載の展示になってないかと
期待して
地方に行けば寄りたくなるのが
〇〇博物館、〇〇資料館の類


でね!
福井県の三方五湖をドライブしてたら
こんな


?????マークの

博物館をみつけてしまったのよ…

それは

年縞博物館
年縞博物館???
年縞博物館??????

ところで
年縞(ねんこう)ってなんだ???


急に雨が降ってきてな

それ、てんこう(天候)やないか!!


今日、行くのやーめた!!


それ、へんこう(変更)やないか!!


オジサンが若い女の子をお金で付き合わさせてな???


それ、えんこう(援交)やないか!!



天候でも変更でも援交でもない

年縞の博物館???


今まで、私が紹介してきた
こういった変わった感じの博物館は
昭和テイストが漂ってくるような
博物館が多かったんですが…


この年縞博物館は2018年オープン!!







めちゃめちゃ新しい…
クソ暑い真夏の溶けそうな日でしたが
一歩中に入れば…
空調も心地よく
トイレもきれいで…



かつ…年縞博物館というマニアックそうな言葉の響きが影響してか
人もさほどいない…


要は十分に「3密」が避けられるシチュエーション!!

年縞という言葉に興味がなくても
いや、実際は、何なのかよく知らなくても
涼むだけでも???
最高のハコモノです!!
建物はめちゃめちゃ綺麗だし…





さほど、他にお客さんはいませんが
感染症対策…
検温も行い
マスクは必須です!!




空調がよく効いてますので
めちゃ暑い野外と違って
マスクが気になりません!!

そうそう

天候でも変更でも援交でもない

「年縞」ってなんかいなって話になりますけど…


湖の底には
プランクトンの死骸や土などの塵が堆積していて
縞の層が形成されている
湖の水温が高い春夏にはプランクトンが発生し
その死骸の殻が湖底に堆積する
水温が低い秋冬には泥や鉄分などが堆積する
春夏の死骸の殻、秋冬の泥が1年をみれば交互に重なっていく
その1組で1年の経過がわかるらしい…
それは、もちろん今でも
1年間で
たったの約0.7mmずつ
たったの約0.7mmずつ
たったの約0.7mmずつ

縞模様が堆積し続けているらしい…
その保存状態のとてもいいものが
湖底を0mとするとその深さは45m
表している年月に換算すると
7万年にも及ぶ…「年縞」が
福井県三方五湖の「水月湖」で
ありえないほど完璧な形でみつかったらしい…



これは
世界の歴史の教科書が書き換えられるほどの大事件と
いわれているたそうな…


…って書くと突然、スケールがでかくなるよね!
でも、ホントそうらしいのよ

世界中の化石や土器の年代を決める基準であるものといえば、
化石や土器から取り出した炭素の量から、何年前のものかを推定する測定法
「放射性炭素年代」が知られているんだけど


これは実は精度に限界ががあり、時には100年以上の誤差が生じることも…

でも、水月湖の「年縞」から正確な年数が分かる木の葉を取り出し
その放射性炭素年代を測定することで誤差を極限までなくしたことで
約5万年前まで正確な年代測定ができるようになったとか…

今後は
水月湖の「年縞」が基準となって世界の教科書が書き換えられていくかも知れない…



いやあ
「水月湖」に壮大なロマンを感じますよね!!


さて、この「水月湖」に
世界一とされる「年縞」が形成された好条件を記しておくと

1、直接流れ込む大きな川がなく、水深も深いため、大雨などによる多量の水や土石流の流入などで湖底に水流が発生しないので、土砂が少しずつ積もっていくこと


2、山々に囲まれた地形であるため、波が立ちにくく、湖底がかき混ぜられない

3、水月湖の湖底は酸素のない層になっており、つまり水月湖の湖底には生物が生息できず、「年縞」が生物にかき乱されない

4、埋まらない湖であること、毎年0.7mm積もる泥の分だけ湖底が沈んでいること

この年縞の積もり方や堆積物を解析することで
地球の気候変動や自然災害の履歴について
年単位の正確なデータが得られるとのこと…


いやあ、私、ここへきてよかったとシミジミ…
もう…この「年縞」という言葉を知ることができただけでもよかった…

そうじゃなかったら
オジサンが若い女の子をお金で付き合わさせてた
歴史を知る
「援交博物館」と勘違いしたまま???
あの世に逝っちゃうとこでした…(笑)


この歳になって
また、新たに「年縞」という言葉を獲得した私


ああ、自慢したいぞ!!
「年縞」とは、なんぞかを…

え、校舎の窓ガラスを割ったり、盗んだバイクで走りだすことかって???
それは「年縞」じゃなくて、「はんこう(反抗)」
なんて言いながら自慢したいぞ!!


読んでくださってるみなさんも
「年縞」について、自慢したくて
ウズウズしてるんじゃないでしょうか???


ではでは、より細かく自慢できるように
早速館内を紹介をば…


まずは入館するなり
シアターに案内されます…

水月湖年縞シアター

正面のスクリーンのみならず
床面もスクリーンになってまして…

「年縞」について何も知らなくても
この映像をみれば
水月湖の年縞について
なんとなくわかったような気にさせてくれます…




これが
水月湖湖底にある「年縞」

これぞ、環境のタイムマシン??

これを解析することで
みえてくる
5883年前の光景





さらには、もっと遡って
20985年前の光景


いやあ…
このシアターの映像エエゾー!!…汗


ここからは2階へと
その階段の途中にある

「年縞ステンドグラスができるまで」





要は、「年縞」をこうやって作るんですよと言った
解説板










この水月湖の「年縞」は
世界を熱くさせたとのことで






展示室の案内板を眺めながら




「水月湖年縞7万年ギャラリー」へと…






ここは、もう圧巻!!
一目眺めただけで????驚いた!驚いた!!



ずーと、その先にあるのは
こうした横たわった「年縞」








ずーと、こんな感じ




これに歴史のロマンが隠されているのね…
と思ってみても
ただのバーコード
ただのバームクーヘンにしかみえない!みえない!!




手前にあるのが
最近の「年縞」








奥に行けばいくほど過去へタイムトリップ…
言葉をいいように解釈すれば
この長い通路が過去へのタイムマシン!!



とか言いながらも

バーコードにしか思えない…

1587年に地震があったことが
このバーコードからわかる??ようで





1200年ごろは
イネ科の花粉が増大してたんだって
花粉アレルギーで苦しんでた人が多くいてたのでしょうか





これをみて
「なくよ(794)ウグイス平安京」と言われても






弥生時代に縄文時代






5000年前





6500年前
温暖な縄文時代





10000年前




ウルルン島の火山灰






ウルルン島がどこにあるか知らんけど
その火山灰が水月湖まで飛んできたってこと???
えー、そんな馬鹿な…
と思ってウルルン島をぐぐってみる…


てっきり太平洋諸島の島かと思いきや
日本海に浮かぶ直径10km程度の火山島だそうで
…ああ、これならありうる話だなと思って納得!納得!!


15000年前





縞の厚さの変化???
と言われても…






18000年前


一番寒い時代だったようで






20000年前








もう…バーコードの連続にやや飽きてきて
みる集中力も失って雑に…



25000年前




三方断層が活動…
要は大地震があったようで





大山の火山灰





30000年前





姶良カルデラの火山灰
えー??鹿児島の火山灰がここまでとんでくるの???






35000年前









湖底地がスベッタそうな





私は、人生スベリっぱなしですけど…


41000年前





木の枝の化石が発見されたとのこと





45000年前





分解した虫の死骸が発見





46810年前

急激な温暖化





50000年前




60000年前






そして
やっとゴール

70000年前…





最初の「年縞」







あっという間の
タイムマシンに乗って…
もとい…歩いて
70000年の旅…いかがでしたか…


悠久の歴史ロマンは
バーコード
もしくは
バームクーヘンだった???んですね…


このバーコード
もしくは
バームクーヘンの展示の裏に廻ると

次のコーナー
「水月湖年縞でたどる人類と環境」



といった解説板


バーコード
もしくは
バームクーヘンの展示について
より詳しい丁寧な説明が書かれています…


約70000年前から始まって





水月湖最初の「年縞」のこと





その最初の「年縞」がみつかった
70000年前のこと





64050前の
地球温暖化のこと





そして生き残った現生人類





大山の火山灰






こんなに離れてても
火山灰はとんでくるのね!!


確かに…
だって、中国から黄砂が飛んでくるようなものでしょう!!






三瓶山の火山灰




こんなに離れてても
火山灰はとんでくるのね!!


確かに…
だって、中国から黄砂が飛んでくるようなものでしょう!!



阿蘇の火山灰





阿蘇からも飛んでくるようで…


「あ、そぅ…」

だんだんと驚きもなくなってきている私


フジサンの火山灰もここまで飛んできたんだ…
フジサンは日本一だからなあ…」

と関係のない理論で頷く私は…すでに…フジサン…もとい…オジサン






「年縞」に含まれる異物
その1…木の枝








「年縞」に含まれる異物
その2…虫の死骸








40000年前

大型動物の絶滅





ネアンデルタール人が絶滅





過去70000年で最大の湖底地スベリ





本格的な氷期の到来





この頃から
日本列島が形成??





姶良カルデラの火山灰





日本列島で
ナウマンゾウが絶滅





日本列島で
マンモスが絶滅





日本最古の土器


といっても
これみてもドキドキしませんが…




の200年




櫻井翔くんのこととかじゃなくて
2020年12月で活動休止になることじゃなくて

そもそも200年も活動できんやろ!!

大型動物が絶滅




福井県最初の縄文人





この方ではありません!!








マンモスが絶滅




鬼界カルデラの火山灰


こんなところから飛んでくるんだ…




こんな鬼界
もとい
機会はめったにあるものじゃない…


世界の大型建造物






日本列島に稲作が伝わる…






ヴェスヴィオ火山大噴火





福井県にやってきた渡来人はこの頃




江戸四大飢饉





いやあ
バーコードから
バームクーヘンから
こんなことが分かっちゃうんですね…



この「年縞」は世界のいたるところでも
行われているようで
















この中でも
特にこの水月湖の「年縞」が基準となって世界の教科書が書き換えられていくかも知れない…
…ほど…先ほど眺めたバーコードが素晴らしい発見のようで…



次の展示は


「発見 ─水月湖の秘密─」



ここでは
水中ドローン撮影による、
底での年縞形成過程の映像を観ることができました…



さらに次の展示
「較正 ─より正確な年代決定─」
さらに次の展示
「基準 ─「はかる」ということ─」


の展示コーナーは
スタッフのオニーサンが
専門的な解説をしていただける…


実は、館内、お客さん、少なかったのよ!!
なので、スタッフのオニーサン
待ち構えていたように…寄ってきて…
丁寧な懇切丁寧な解説をば…

この説明を聞けば
「年縞」が欲しくなる???


訪問販売のオニーサンだったら
この情熱に負けて???
「年縞」を買っちゃいそうな…


それほど「年縞」について
熱く語ってくれました…


「再現 大昔の景色」

7万年前から現在までの風景を
水月湖年縞から再現してくれる優れもの




その時代の景色が一瞬にして…









いやあ
「年縞」って、オモシロいよね!!


もうこれからは
バーコードみると、あっ!年縞だー!

バームクーヘンみると、あっ!年縞だー!

って思うことだろうな…




「年縞(ねんこう)」ってなんかいな


福井県にあってな…

そうそう…そうそう…


カニ食べて、恐竜博物館に行ってな???



それ、「年縞(ねんこう)」やなくて
「観光(かんこう)」やがな!…笑







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