舞台の裏のウラ話＜アンサンブルにもいろいろあって・その１０＞

#リモ止め ～とか言ってるうちに、
１日、開いちゃいました。

そう言えば、このgooブログ、
ハッシュタグが表記されなくなった！？


　・・・とまぁ、それはそれとして。


友人の小劇場の公演に、
そばにも寄れないような、
大御所の劇作家が、「作・演出」！

こんな夢のような話、
ひたすら、うらやましかった・・・のだけれど。

という話の続きでした。


その舞台の終演後、
友人から話を聞いたところ・・・。


稽古の時、

ほとんど台本がなかったんだそうです。


執筆中、ということで、
ご本人も稽古場にまったく現れず。

それを、稽古場でひたすら待って、
そのうち、やっと数ページずつ、
出来てきた頃には、もう本番寸前！


結局、小屋入りして、場当たりになっても、
まだ台本の半分以上が無いまんま。

仕方がないので、場当たりでは、
照明や音を決めながら、

脚本家が口で言ったことを役者が覚えていく、
いわゆる「口立て」で進めていったのだとか。


いやいやいや！

普通、場当たりっていうのは、
役者の稽古が完成して、
照明さんや音響さんとも打ち合わせが終了していて、

ぞれを本物の舞台で合わせる、っていう、
そういう作業のことを言うんですけど

それも、演出も、その先生だから、
入れる音楽も最後まで決まらず、
結局、後半は音なし。

カーテンコールだけ、勝手に音響さんが決めて、
それでなんとか初日を開けたのだそう。


名作を沢山書いている方とはいえ、
出来はやはり、イマイチでした。

でもその責任は、全部役者にかかってくる！
友人がかわいそうでした。


どうして、こんなことになったのか？

そこに出ている役者さんたちは、
友人を含め、みんな巧い人ばかりで、
これまで書いてきたような団体とは全く違う、
ちゃんとしたプロの集団でした。


でも、その先生がいつもいる世界に比べて、
あまりに無名で、小さい所に、

引き受けたはいいが、やる気を失った？？

だって、ＴＶや映画や大劇場では、
こんな無責任なやり方はしてないでしょう。

その先生に、遅筆の噂はなかったし、

第一、他の作品は名作ぞろいだし、


しかしそれ以来、
その方の有名な作品までが、
色あせて見えるようになってしまいました。



まぁね。
偉い先生じゃなくても、
ホンが遅くて、エラい目にあう、というのは、

ものすごーーーーく、
よくあることなんですけどね。


（写真はイメージです）


　　　　（つづく）




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