望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話<アンサンブルにもいろいろあって・その20>

2020-05-20 17:14:57 | 舞台・ウラ話

昨日の続きです~。


やりたい放題のアンサンブルで、
なんとなく若手の目をじーっと見てみたら、
彼の目が、だんだん泳ぎ始めた(笑)

あらま、やりすぎた?
やばい、やばい、やばい

これ以上やったらイジメになるわと、
あわてて目を離して、
何事もなかったかのようにハケました。


そりゃね。
20代の役者さんからすれば、こっちは大先輩。
そんなのがじーっと見たら、そりゃビビります(笑)

その後、もしトチったらどうしようと、
人知れず心配して、彼の芝居を見ていたのですが、
トチらないでいてくれた~!

もう、ホッとしました。
(それならいじめるな!)

     *

あの、これはあくまでも「個人の感想」なのですが、

同じアンサンブルでも、小劇場と大劇場では、
大きな違いがある気がするんです。

といっても、
待遇とか、事務所関係のどーたらこーたらとか、
そういうムズカシイ話ではなく、


舞台の「見た目」の話です。

小劇場のアンサンブルって、
後ろ向きか、遠くの方でざわざわやっているか。
 ・・・つまり、極力、自分をアピールしない。

もちろん、
アピールしないのがアンサンブルなんですが、

しかし、大劇場などで、
完全にアンサンブルのみの出演、
という場合、

ざわざわいても、
顔は客席に向いていることが多い。

顔も見せてあげたい、
ということもあるんでしょうし、

雰囲気を作る役目があるのに、
わざわざ後ろ向きで演技をしたらもったいない。
・・・そんな、もっともな理由があるのだと思います。

     *

でも、小劇場は違います。

出番のないキャストが、
無理矢理アンサンブルをやってたり、

ダブルの裏チームの主役がいたり。

なもので、あまり顔を見せたくない

そんなこともあって、ついつい、
後ろ向きの演出をつけたくなるんじゃないかなぁと。

となるとねぇ、そりゃねぇ、
後ろ向きだとねぇ・・・、

ちゃんとやってるつもりでも、
どっかしら緩みが出るんでしょうねぇ。



(写真はイメージです)


    (つづく)





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