端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

西 瓜

2007-07-04 | Weblog
夏の暑さに 慣れていないこの時期 梅雨の晴れ間は 
耐えられません。
ビールが飲める身であればキンキンに冷えた ビールでも飲む
のですが アルコールを受け付けない身 その役目は 穴熊さんに
譲っています。
その分 私はもっぱら 冷えた西瓜。

子供の頃 西瓜を食べることは 我が家ではイベントでした。
父が 網に入れた 大きな西瓜を買ってくると 母が冷たい水の
中に入れて冷やしていました。
大きな西瓜のこと 今冷蔵庫で冷やすようには冷えては
いませんでした。

子供の視線の中で 母の包丁は 西瓜を切り分けます。
水の中にいた西瓜は刃を当てるだけで はじけるように割れ
真っ赤な 色を見せます。
必ず 切り分けた 一部は お隣に届けていました。
その代わりお隣からも 私達子供が食べるほどの西瓜が届いて
いました。
冷蔵庫の無い時代の知恵だったのか 思いやりだったのか? 
近頃のように 切り分けた西瓜が売られるなんて 考えられない
時代でした。

子供たちは縁側に 座りハモニカのように西瓜に挑戦します。
赤い色の 部分を食べても昔の西瓜は 皮が厚く 残りの皮の
部分は剥いで ヌカズケとなって 翌朝飯台に並んでいました。

今年 西瓜の苗を買ってきて 三本植えました。
その中に黄色のこだま西瓜があったらしく 見慣れない黄色が
転がっています。
ラクビーボールを大きくしたくらいは あるでしょうか。
カラスが 遠くから 監視していますので 穴熊さんも大変です。
カラスの知恵と穴熊さんの知恵と どちらが優勢か 
私は見守ります。

どこかの野球のチームと一緒で下駄を履くまで 勝負は
分かりません。
私は私の口に 届くのを楽しみに待つだけです。