端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

たばこ

2016-04-15 | 自然

転勤族だった私は 世帯を持って 7回ほど引っ越しをしました。

引っ越し業者もないころですから 若いころのエネルギーは 大したものだと 思い返しています。

そんな 何度目か 引っ越したご近所に 専売公社の社宅がありました。

私の地方 今でもタバコの耕作は 全国上位です。

成長したタバコの葉は 真夏の暑い日に 下葉から大事に 順にもぎ取られ 自宅の乾燥室で 乾燥して専売公社に出荷していました。

今は共同の 乾燥場があり そこで 乾燥しての出荷のようです。

乾燥され しっかり梱包された タバコの葉は 全部専売公社に買い取られ 納品の日は 一年の結果が出るうれしい日でした。

専売公社の社宅の奥さん 私より一回り年上の奥さんと親しくさせていてただいていましたが ご主人はこのタバコの葉の鑑定人でした。

美声で ベルトコンベアーで流れるタバコの葉を 独特の節回しで 等級を 詠うように鑑定していました。

奥様からは 主婦としての心得を色々教えてもらった師匠でした。

タバコ栽培も 時代の波で肩身の狭い思いをしつつ サツマイモ畑に 遠慮しつつ 育っています。

これから 大人の腰ぐらいに成長し 可愛い花をつけ出すと 花を摘心して 葉の黄色くなるのを待って収穫が始まります。

むせかえる 畑の中 暑さ汗のつらい仕事です。

久しぶりに見たたばこ畑  関係のない私でも 作柄が気になります。

あの時の奥さん お元気だろうかと ふと思い出してしまいました。

コメント (4)
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