今日は隣町の喫茶店で読書家の友人と話す。
「仏伝で悟りの後なぜ梵天が布教しろと説得しに来るんだ、
仏陀はパンキッシュじゃないか、
一休は笑いのセンスが抜群だ、
今西錦司の「進化は偶然」という説は当たっている、
ヘルマン・ヘッセは「シッダールタ」を地で行く人物だ、
和尚の「究極の旅」という本は十牛図をやたらと詳しく説明していて、
時々変だけど論理的で分かり易い、
オクタビオ・パスの「弓と竪琴」は
平易で知的レベルを高く設定している」などと喋っていた。
ココア504円払う。
友人はそのままブックオフへ。私は帰る。
最近趣味を兼ねた読書の量が少ないことを反省する。
チョココロネ食べる。
最近柴田聡子の歌の影響でよくチョココロネが食べたくなる。
夜、ヘルマン・ヘッセの、わが心の故郷アルプス南麓の村をしみじみ読む。
本に載っていたヘッセの水彩画を眺める。
風景画が多いが独特の鮮やかな色彩感覚で風景を塗り分ける。
ヘルマン・ヘッセの本の中で
楽隊が山麓で演奏し、子どもや青年や乙女が踊る場面を読む。
そのなかにヘッセがひそかに憧憬を抱いている
マリアという乙女が踊るのをヘッセは静かに見つめていたと書いている。
ヘルマン・ヘッセのエッセイは乙女への憧憬に満ちている。
幾つになっても若い老作家だ。
チッコリーニの弾くグノシェンヌやジムノペディや奇抜な小曲をくつろいで聞く。
ココア飲み書物の森を語り合い小品を聞き一行を読む