今日はiMacを箱に詰めてエコゆうパックでアップル社に送る。
iMacの裏から紛失した『構造と不幸』という本とギリシャで買ったイコン出てくる。
『構造と不幸』は最近読みたくて富山県の古本屋で807円で買って取り寄せているところだった。
木曜発送だが連休で届かなくて火曜に届く予定の本である。
今日は『構造と不幸』熟読した。
ヴィルヘルム・ケンプの平均律クラヴィーアが止まったのも気づかなかったほどである。
本を二重に買ってしまうという不幸。
またヘルマン・ヘッセの『人は成熟するにつれて若くなる』も友人に勧められた愛読書だが最近見かけなかった。
これはヘッセの本棚の裏に押し込まれていて見つかった。
今日は失せものが見つかる日だ。
だが本が幾重にも重なって何もかも見当たらなくなるのは私の無精癖のせいだ。
時期によって必要な本が違って使ってない本は下へ端へと埋もれてゆく。
西域には埋蔵経という考えがあり、埋もれていたお経が必要な時代になると不思議と見つかるという話だ。『構造と不幸』とヘッセとギリシャのイコンは私の部屋のそれかも知れない。
私の部屋は不思議な磁場のせいか物がよく無くなる。
そして必要なときに本の山から出没して今これを読めと信号を発するのである。
まだ埋もれているバンコクの仏像が見つからない。
また必要なときに、本の脇から出てくるかも知れない。
CDもまた同じように循環している。
今、表面にあるのはニキタ・マガロフのショパン独奏曲全集とエミール・タバコフのマーラー全集とグレン・グールドのオリジナル・アルバムズである。
ルタオのマアルという染みチョコを食べて、オールフリーを飲んで憩っている。
大切な物がなくなる磁場の部屋埋もれ尽したお宝と遭う