超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

古書数冊が憑依する

2021-04-19 16:39:49 | 無題
仕事を引き上げて、夕方、ドラッグストアでジョイというメーカーの、夏物のガーゼ生地の短い靴下を3足買う。すでに3足持っているので6足あれば、当分大丈夫。
ベーカリーで珈琲を飲んで、つくしの赤ん坊が生えているのを見て帰る。
ポストに本3冊とCD数枚入っていた。
到着した本は、いずれも現代教養文庫の古本。
「源氏物語」「平家物語」ニーチェの「ツァラトゥストラ」の抄訳。
「源氏物語」を注文したのは野田秀樹氏脚本の「ザ・ダイバー」のネタ本だからだ。
主人公の現代の放火犯の女性が、多重人格で、
源氏物語の桐壺の更衣、六条御息所(みやすどころ)、夕顔という三人の女性に
成り代わる、という話なのだ。
昔なら、憑依したとかイタコになった、というところだが、
精神医学的に、多重人格で光源氏の恋人になるという切り口が面白い。
多重人格で、千年も前の創作上の女性が憑依することで、
一挙に時代を超えるのである。
そういう脚本の芝居を観る必要上、「源氏物語」現代語抄訳を取り寄せた。
「平家物語」と「ツァラトゥストラ」は謂わばついでに買った。
けれども、好みの都合上、かなり年季の入った抄訳のニーチェの
「ツァラトゥストラ」を読んでいる。私は数度、完訳を岩波文庫で
読んでいるので、この抄訳は、おさらいである。訳者が地の文に解説を混ぜている。
今ではありえない翻訳である。けれどもこれが読み易くて、サクサク読んでいる。
超人は大地の意義である、とか何か心打たれる。空き時間は好きに使わないと。

哲人にツァラトゥストラが憑依して滴る蜜を下山して説く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする