見るたびに人影変わる陽炎日
散歩道ゆび先洗い水温む
夜の闇断ち切り今は巣立つ鳥
歳月を夢みるように月日貝
役所行きバスの車窓に蜂眠る
住宅の奥に広がる山桜
後半生夢は多々ある霞み草
待ち人の便り途絶えて芝桜
花日和ようやく開ける北の窓
春の川渡って香る豆焙煎
涼風が汗を乾かす茶摘み頃
涅槃仏熱帯で見た西行忌
楽園も半ばを過ぎて花疲れ
妖精も禊を終えて野に遊ぶ
春の川笑ううぐいす山桜
懐かしき合唱曲も達治の忌
歳月を夢みるように月日貝古い日記をめくる指先
散歩道ゆび先洗い水温む
夜の闇断ち切り今は巣立つ鳥
歳月を夢みるように月日貝
役所行きバスの車窓に蜂眠る
住宅の奥に広がる山桜
後半生夢は多々ある霞み草
待ち人の便り途絶えて芝桜
花日和ようやく開ける北の窓
春の川渡って香る豆焙煎
涼風が汗を乾かす茶摘み頃
涅槃仏熱帯で見た西行忌
楽園も半ばを過ぎて花疲れ
妖精も禊を終えて野に遊ぶ
春の川笑ううぐいす山桜
懐かしき合唱曲も達治の忌
歳月を夢みるように月日貝古い日記をめくる指先