吉田拓郎ファンでもあるが
かぐや姫ファンでもあった。
いわゆる一つのパッケージ。
ギター小僧、ギターを手にした
若者は
とりあえず
たくろう
かぐや姫
は
覚えとく、
この4人で日本のビートルズ的な
バイブルのような
少々大げさだけど
そんなグループがかぐや姫だった。
活動期を考えると
75年に解散しているわけだから
ものの5年。
その頂点を極めたアルバムが
ライブアルバムとして
最高の選曲
最高の演奏
最高の録音
と三拍子揃ってライブアルバムなのである。
かぐや姫ファンであっても、なくても
知る上でとてもお得なアルバムでもあるし
脂の乗り切った
パフォーマンスを披露しているし、
三者三様の個性が存分に出ているライブアルバムである。
バックバンドの音圧もよく
アコースティックサウンドに程よく厚みを持している。
M-1 うちのお父さん
コーラスから入る第一曲目
かぐや姫ライブはギターをコピーするには
もってこいの演奏したくなる
アレンジもいっぱい!
まず 掴みの一曲目
アコースティックサウンドが前面に出してある分
耳コピして音を探して再現する
それが楽しみのひとつ
そしてかぐや姫Liveは
それを体現できる練習曲いっぱいのアルバムだけに、
ギター演奏 も コーラスも含めて
耳をそばだてて
聞き入った。
もちろん 曲の良さ 歌の良さ
演奏の良さも同時に味わえる。
ほのぼのしたこうせつさんの歌詞に
ライブの雰囲気が針を下ろした瞬間から
広がった。
M-2 僕の胸でおやすみ
パンダさん作曲の名曲
かぐや姫の名刺がわりの一曲。
この歌が第二次かぐや姫が浮上するきっかけにもなった歌。
ライブ演奏でありながら
しっかりした録音状態は
ライブ演奏を感じさせない
状態のいい音として聴かせてくれる。
コーラスの綺麗さがかぐや姫の魅力のひとつ。
存分に味わえる。
M-3 ペテン師
正やんの名曲はこのライブ盤でのみの発表作品だ。
書き下ろし的なこの作品は
もう、正やんは「風」を意識した
作品作りに入っていたようだ。
喜多条忠さんの歌詞も男と女の劇場てきシーンを再現されていて見事だ。
M-4 加茂の流れに
これはもうコピーにもってこいの作品。
ギター2本 3本 で
うまく音が再現できた時
コーラスでハモれた時
の喜びが思い出される。
この歌の京都に思いを馳せて、
京都に行ったら
鴨川に行ってみようと
思った。
M-5 君がよければ
これはパンダさんのアップビートののれる曲
かぐや姫の最終章的な
それぞれの個性という最大限のアピールの場としのライブステージ。
これからの一人一人の方向性は
すでに アルバム 「三階建の詩」から始まっていた。
レタス畑を見てほしいと歌うパンダさん
かぐや姫辞めたら
農家にでもなるのか?
おいおい パンダさんどこへいく?
そう、ツッコミを入れていた僕がいた。
君がよければ…
あくまでも
相手の気持ちを優先して
自分を開示する
いかにもパンダさんらしい
歌詞にもほっこりする。
M-6 カリブの花
パンダさん作詞 こうせつさん作曲
お祭り好きなこうせつの作品として、
ライブ演奏に華を添える
タイトルとおり華を添える。
M-7 22才の別れ
ライブステージでの演奏は
レコードと寸分変わりないクオリティでの再現演奏。
もう、教則レコードといってもいいくらい
かぐや姫Liveは聴きながら
ギターを爪弾く そんなレコード。
M-8 妹
このアルバムでのキモはまさしく「妹」である。
シングル盤はバックバンドの入った演奏なので、純粋にギター演奏で聴ける「妹」はコピーしてきたのはこのライブ盤の「妹」なのだ。何百と聞いたこのライブ盤の演奏。間奏に入る時のギターコードがAmで終わるのか
Cでカッティングして終わるか
ケンケンガクガクと話し合ったことがあった♪あの味噌汁の作り方を書いて行けー
の後
Am Em Am なのか?
Am Em C
なのか?
結局 Cが正解だとして
コピーする時は新たな発見とより本物の音に近づける楽しみが何より嬉しかった。
これも演奏とコーラスか楽しめる。
M-9 海
こうせつさんが優しくギターを爪弾き
まるで側に彼女がいて聴かせるような
そんな場面を想定してしまう。
そして彼女ができたらこの歌をギター弾いて
歌いたいなんて思ったものだ。
M-10 星降る夜
このコーラスが好きで、この曲もバンドのメンバーとコピーして歌った時の気持ち良さは今でも覚えてる。
♪ヤァ〜ヤンヤン ヤァ〜
裏声でのコーラス
ハモった時の気持ち良さ
星降る夜 を想いを寄せて…
この歌もライブ盤での初披露。
M-1 1 置手紙
これも正やんの名曲。
別れの歌がここまで作品として
輝きを放てるものとして
表現される正やんの才能に
唸るものがある。
詩も曲も演奏アレンジも
かぐや姫としての作品における
頂点の作品であるように思う。
これもよくコピーしたものだ。
トレモロでのリードギターの担当は
「神田川」と同じタイプの曲調で
リード担当は大忙しだった。
M-12 眼をとじて
フォーエバー版の眼をとじての方が
好きな僕だが…
ライブステージのこのバージョンも
これはこれで好き。
パンダさんが気持ち良さそうに歌うライブ版 二番から入るこうせつさんのコーラスメロディがいい!
でも全般に言えることだけど
こうせつさんのコーラスがでしゃばってる感じはアルバム全体にあるように思う。
でもそれがライブ版としての妙であるのかな?
M-13 あの人の手紙
アップテンポの曲として
コピーして披露する時の曲のレパートリーとしては必要な歌
そして、コーラスも含めて
ストロークも激しく
結構 ハードだった。
何回も何回も練習した曲だった。
戦争の悲しさを歌にした
最後のストーリーのオチは
少し 怖い感じ。
M-14 神田川
とりあえずこれはやらなきゃね
という歌。
時代性もあるけど
たしかにこんな時代があったのだ。
優しさの時代が来る
そして、
新たな男女の在り方が始まる
戦いの激しい60年代後半から70年前半
大きく時代のうねりの中 お互いの傷口をいたわりながら
肩寄せ合って暮らしていくことの
そんな情景が
この歌以降 進んでいった。
コピーする歌満載のかぐや姫Live
妹
22才の別れ
神田川
置手紙
加茂の流れに
星降る夜
あの人の手紙
定番のコピーの教則レコード。
不滅のかぐや姫Live。
1974年 この後
解散へと進み、
伝説のつま恋での演奏まで
かぐや姫は僕たちの中に
あの時代君臨していた。