コンサート イン つま恋 2
大々的に宣伝するわけもなく
マスコミ(大手新聞社、テレビ番組)とかには
かからない話題 若者文化の象徴的な
出来事であり、既成のやり方とは一線を
画していたわけだから
このコンサートは事前に
大々的に前宣伝できない側面もあったのも
事実。
若者中心の若者による若者のための新しい
試み。
オールナイトの野外でのライブ
未成年の深夜徘徊の問題
騒音の問題
そして何より
若者が大挙5万人集まるとして、
前例のない事をやろうとしていたわけだから
それは、普通に反対側にいる人たちなら、
恐怖を感じるだろう。
(何かあったら…)
怖さの次に来る
事態収束を考える事を思えば
あまりにも
無謀な試みといっていい、
今思えば
よくぞ開催された。
奇跡のような出来事として思う。
勢いは若者の特権。
無理を承知で…
行動した先に何かが見えてくる…
突き進む思いが
周りの人達を動かし、なかなか進まなかった
事すらも流れよく事が進みだしていったりと、
外堀を埋めながら
"やる!" として既成の事実を進めていった事の勝利だと思った。
大々的な前宣伝などなく、静かに
それこそ、知る人ぞ知る、若者を中心とした、
夢への招待券(日本初 野外オールナイトイベント)はラジオ 告知 音楽雑誌 レコード店での宣伝ポスターという
ごく限られたところでのみ
告知されていた。
ラジオでは吉田拓郎さんも
1回目のオールナイトニッポンで告知していたし、
南こうせつさんも一回目のオールナイトニッポンで告知していたという。
その頃はリアルタイムで聞いてなかったし、
聞いていても
行けなかった。
小学生だった僕はましてや
まだ吉田拓郎さんのファンにはその時
なってなかった。
1975年8月2日 は当日土曜日だった。
8月2日〜3日 土曜〜日曜日にかけて開催された
コンサート イン つま恋
憧れの詰まったあの頃の出来事。
もし できることならば
時間を戻して
この伝説のコンサートに参加したいと
切に思う。
諸先輩に参加された方に、つま恋の感想を聞いたりした時に思うのは、
当時の状況、コンサートの内容 とかを総合すると
伝説として成立するのだ。
その思いで次は…と1985年 2006年とあった
つま恋コンサート
ついぞ
その三回開催されながら
なんで?というくらい参加できなくて、つま恋にはとうとう
縁のなかった
僕だった。
ことごとく
つま恋に行くことができなかった僕。
なんとか死ぬ前までに
つま恋に…とヤマハとしてのつま恋には
2013年にはじめて
多目的広場に立つことができた。
聖地巡礼という言葉がある
その事を実感した瞬間だった。
涙が出た。
伝説はますます膨らんでいった。
コンサート インつま恋を映像で確認できたのは
ソニーから発売されたVHSビデオテープ
を購入してから
やっと、その映像を見る事ができた。
つま恋コンサート以後
5〜6年後だったように思う。
それも一般発売のVHSビデオ,
フィルムコンサートもあったらしいが
それさえも分からなかった。
そのフィルムコンサートの模様を短縮したものが
先行発売された。
レコード店に陳列されてた
VHSビデオ
思わず小躍りしながら買った覚えがある。
ビデオLP 9600円
だった。
のちに、ほぼフィルムコンサートのものが出回る事となるのだが。