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明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

矢切りの渡し 細川たかし

2019-04-12 21:28:00 | 僕の音楽日記
つれて逃げてよ・・・
ついておいでよ・・・
夕ぐれの雨が降る
矢切の渡し
親のこころに そむいてまでも
恋に生きたい 二人です
見すてないでね・・・
捨てはしないよ・・・
北風が泣いて吹く
矢切の渡し
噂かなしい 柴又すてて
舟にまかせる さだめです
どこへ行くのよ・・・
知らぬ土地だよ・・・
揺れながら艪が咽ぶ矢切の渡し
息を殺して 身を寄せながら
明日へ漕ぎだす 別れです
もともと ちあきなおみさんがB面で出した
歌で、この歌自体いろんな方々がcoverしている。
瀬川瑛子さんや中城きよしさん
春日八郎さんと藤野としえさん
島倉千代子さんと船村徹さん
なかでも一番売れたのが細川たかしさんの
矢切りの渡し
だった。
元歌はもっと難しいということらしく
細川たかしさんが一般受けするような
歌い方で支持を集めたらしい。
 
 
渡し船で対岸に渡るその距離に
恋の切なさを絡めて、
昔も今も
好きな人についていきたい
連れて行って欲しいと願う
女心を
切々と歌われた
短い歌詞ながら
情景 状況がしっかりわかって
伝わってくる。
 
決して楽な恋の道はなく、
日陰の道を歩いてでも恋を全うしたい
そんな女の人の一途を思うと、
昔の人の方が
情熱的だったのだろう。
恋の逃避行は
いつの時代も
歌にすると美しく
その世界は
表現、時代背景こそ違え
中身は今の時代も
何一つ変わらないでいる。
 
 
 

1975年の吉田拓郎

2019-04-12 13:04:00 | #1975年の吉田拓郎
その1 「時代は吉田拓郎を体験した」
 
 
1975
吉田拓郎さんにとっても
ファンにとっても
分水嶺の時だった。
 
それまでの60年からつづく闘争と歌との関係
からのフォークゾンク、歌と政治
歌と生活 歌と個人に関わる
歌のもつ位置付けとアーティストとファンとの
距離
単純に歌を楽しむという雰囲気が
今のような時代背景ではなく
しがらみのような
目に見えない呪縛から
抜け出すまでの時間を要してきたのが
70年代前半までだったように思う。
 
 
よくとりだたされる歌として
拓郎さんの「結婚しようよ」のヒットから
自由な若者の歌という既成の流れからの
ヒット曲の作られ方ではない
シンガーソングライター
という新しい形の
どこかみすぼらしい風貌ながら
若者文化の象徴としたの
ジーンズ文化で歌謡界の華やかさに対抗
したのもフォークゾンクのフラグとして
象徴だったのでしょう。
 
わかりやすく体制 反体制
といった
戦いの構図を 煽るマスコミのもと
フォークの旗手としての呼び名や
フォークのプリンス
やら
吉田拓郎さんの位置付けはヒットを飛ばしてから
歌謡界の人たちの反対側でありながら
力を持ったアーティストとしてもてはやされた
 
レコードのジャケットにあるコピーで
素敵だなと思ったのが
 
時代は吉田拓郎を体験した。
時代を味方につけた
吉田拓郎さんの快進撃は一旦75年をピークに
次のステージへとつづいた。