◆政界人脈◆
DMに同封された定期刊行物の発行者である、自称障害者団体「白山会」(東京都文京区)。会長の守田義国容疑者(69)は逮捕前、読売新聞の取材に「障害者が作ったものを袋詰めする作業を手伝ったり、障害者の苦情を聞いたりしていた。DM送付も、手数料収入で会の新聞発行が維持できればいいと思っただけ」と答えた。
しかし、白山会に障害者団体としての活動実態はなく、守田容疑者は、経営コンサルタントなど少なくとも6社を都内で経営する事業家だった。
そのひとつ、民間調査会社「東京広域信用調査」は、元々、民主党の牧義夫・衆院議員(51)が鳩山邦夫衆院議員(現・総務相)の秘書だった1997年に設立した会社。共犯として逮捕された白山会職員・宍戸正明容疑者(58)は、かつて牧議員の私設秘書も務めていた。守田容疑者は牧議員との関係を、「一緒に仕事をしたこともあるが、何か頼むなんてことはない」と話した。
しかし07年2月。白山会の定期刊行物を同封したベスト電器のDMが埼玉県内の二つの郵便局で受け入れを拒否された際、牧議員の秘書に陳情。日本郵政公社支社に同行してもらい、説明を受けていた。同月、守田容疑者は「東京広域信用調査」名義で牧議員側に12万円を献金。翌年も12万円を献金した。一気に捜査が始まり、次から次へと新しい記事が世に出て、本当に特捜の捜査って凄いんだなと思う。
数年後に、与野党から離脱した人達で新しい党が出来たりして。