運が欲しい

心の貧しさが運を下げる。もしもこんな方程式があったとしたなら。
知恵と勘を磨きながら、心の動きを探求。

夏の甘酒

2016年05月22日 10時16分48秒 | 日記

【フード 食・歳時記】甘酒 豊富な栄養、夏ばて防止に
冬の飲み物というイメージの強い甘酒だが、栄養が豊富で江戸時代には夏ばて防止に飲まれていたとされる。俳句の世界では夏の季語にもなっている。近年は“飲む点滴”として、熱中症対策や美容効果を期待して飲用する人が増え、昔ながらの甘酒店でも夏の来客が増えているという。(櫛田寿宏)

庶民の味
 甘酒はコメを原料とした甘味飲料。古くから伝わる方法で造られた甘酒は、コメのでんぷんが分解されたブドウ糖を多く含むため甘く、独特の風味がある。

 奈良時代の法典、養老律令に甘酒を意味する「醴(こさけ)」の文字が出てくるが、一般に広く飲まれるようになったのは江戸時代になってからだ。てんびん棒で担いで甘酒を売り歩く人が絵図に描かれている。また、店を構えた甘酒屋も人気で、「富士山に肩を並べる甘酒屋」と俳句に詠まれた。

 新宿歴史博物館(東京都新宿区)学芸員の芦崎泰彦さんは「1杯6、7文で売られていました。今の値段にして150円ほど。庶民に親しまれていたようです」と話す。
(中略)
蒸し暑さが増す6月からは、甘酒の上に削った氷をかける夏季限定の「氷甘酒」が客に涼を与える。

飲む点滴
 今ほど衛生状態がよくなかった江戸時代。夏場には食中毒や感染症になる人が多く、命を落とす人もいた。少しでも体力を付けようと栄養豊富な甘酒が重宝された。

 脳のエネルギーの源となるブドウ糖のほか、疲労回復効果があるとされるビタミンB群やアミノ酸をバランスよく含み、「飲む点滴」とも呼ばれる。東京工科大応用生物学部の前田憲寿教授は「疲れやストレスの回復を早めるので、睡眠の質が良くなる効果も期待できます」と話す。

 森永製菓は平成12年、夏向けの「冷やし甘酒」を発売。東日本大震災に伴う節電による熱中症予防にと提案したことがきかっけで広く認知された。その後、「夏の甘酒」の発売が相次ぎ、その効能が改めて見直されている。


教えて!goo

地震情報サイトJIS