あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

今年もなぜか7月は

2013-07-27 21:36:46 | Weblog
今月はなんやかんや言って、緊急もちらほら入ったこともあり、開心術10件、細かいのも入れれば、末梢血管5件の手術となり、なかなか充実した月となり、遠くから毎回来ていただいている支援の先生方には、ほんとに足を向けて眠れません。

昨年もなぜか7月は13件とかなりのペースでやっていましたが、何でしょう、8月はお盆休みで2週間ほど手術が止まってしまうため、前倒しで詰め込んでいるだけかもしれませんが、そういう時に限って、なぜか緊急が入る。
これぐらいのペースでやれれば、盆暮れ、学会などで休んだとしても年間150件ぐらいの手術になるのかと。
順調なうちは良いでしょうが、一例でも、ちょっとずっこけたりすると多分、一人では回せないのかも。プライベートで遊ぶ余裕もなくなってしまい、これはいけません。長続きはしないでしょう。


三尖弁も

2013-07-27 19:13:00 | Weblog
今週は後半に2例のMICSが続きました。今回は2例ともMRで、これまでTRがついているものは正中切開としていましたが、だいぶMICSにも慣れてきたこともあり、患者さん自らの希望もあって、TAPも一緒に行いました。
セミナーや研究会などではMICSでの右房操作はあまり、おすすめされておらず、あまり手を出してはいけないのかなと思っていましたが、指導医いわく、いつもやってるよ、特別なことは何もない、問題ないの一言でOKに。
当然、この場合、いつものように一本脱血というわけにはいかず、しかもちょうど、例の脱血管が販売停止になって、一例目で最後の一本でしたので、どっちにしても普通の脱血管では1本というわけにはいかず、だけど、首から入れるのはポリシーに反するわけでして、術野から邪魔にならない方法にて入れて、問題なし。これなら首から入れす必要全くないと感じました。
胸郭が狭くて右房が近かったこともありますが、TAPは何ら問題なくできまして、、、あれっと拍子抜けするぐらいでした。

また、お一方は若い女性ということもあり、femoralが細くて、両側の送血で挿入、コアテックをたっぷり振りかけてです。
あまり知られていませんが、MICSでのトラブルはやはり何より、大腿部のアクセストラブル、細い方や若い方は特に要注意とのこと、すぐにスパズムで術中下肢虚血で失うことも、、、、。そういうことみんなあんまり教えてくれないけど、そこが一番の注意点かと。
まー、問題なく良かった。