脳出血してから７４日目（四年前の出来事）

明け方も、もう一度起こされてしまい寝不足
ツレは、
少し良くなったけれどまだ下痢便で鮮血もあり、ドキッとする

しかしツレは割と冷静で「痔だよ。前からさ」と言う

私を起こした時にツレに約束させ
「今日は一時間だけは指圧を受けて貰いますよ！」と言って置いたので
朝食後３０分を過ぎた頃
仕事場のベッドに連れて行く
しかしいざ開始すると
何時ものように痛がり、悲鳴の連続

始めは無視していたが
とうとう私の忍耐力がブチンと切れてしまい
「もういいよ！好きにして！
痛くても我慢して少しでも麻痺が取れた体になりたいとは思わないんだね？
そんなら障害を抱えてやって行って頂戴！」と怒鳴ってしまった
ツレもむっつりと
「俺は廃人だよ
だから廃墟が、俺の住むところにはピッタリなのさ
どっかの廃墟に捨ててくれ！」と言う

気持ちが集中出来ないと指圧が出来ないので
諦めて途中で終わらせ、
ツレをベッドに寝かそうとするが
「まだやりたいことがあるからテーブルに座らせてくれ」と言う

ツレを台所に連れて行き
私は「二階に行くよ」と言い置いて足音高く上がって行く
「サッチャン・・・」とツレの呼び声がする
一瞬躊躇したけど
そのまま２階のベッドに横になる

体がホッとするけれど、心は晴れない・・・
５分ほどして気分一新、下に降りていく
ツレをほって置ける筈はない

昼食の用意をして黙って向かい合い
温麺を啜る

迎えの来る５時まで時間があると思っても
迎えがあると思うと気忙しい

早めに支度をしていると２０分も早く迎えがくる
午後になって、やっとツレの下痢が治まりつつあり
ホッと出来た

私のイライラの後ろには
ツレのお腹にあるものへの不安が隠れている

脳出血した程の血管は、長年にわたってボロボロ状態だったのだろう
ツレが自分の頑強さを過信してしまい
体を酷使してしまったのだから
どんな病気にだって成りうると予測

だからこそ今はニワライフをたくさん食べて欲しいのだ

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