落語を楽しむ

半身麻痺のツレにとり
出会いも限られているため
口をひらくことも減っている・・

ただでさえ麻痺があって口を開けにくいと嘆くのに
開ける回数が減れば
なおさら開かないという悪循環

表情も暗くなっているのが気に掛かっていた

昨晩
ツレの大好きな落語を鑑賞

ルネ小平までの往復に車椅子対応の車の手配ができず
タクシーを頼んで移動
会場内の移動には
ルネ小平に備えてある車椅子をお借りすることにする

タクシーを降りてから
２０メートルほどを杖を頼りに移動
傾斜があり
点字ブロックもある道は
ツレのような者にとり大変な冒険

しかし
ツレは案外としっかりした足取りで歩いてくれ
車椅子指定の場所にスムーズに移動できた

古今亭菊六さんの若さある芸に
タオルで口を押さえて上品に笑うも
それでも、もれてくるほどツレの笑い声
「ふぉ・・ふぉ・・」

少し離れた普通席の私まで聞こえてくる

続く
たい平さんの体をはった楽しい芸に
またもツレの
「ふっ・・ふっ！」

柳亭市馬さんの
上手い話芸にツレ
「ふぁ・・ふあっ！」

休憩を挟んで
三遊亭小円歌さんの艶っぽい三味線と話芸

とりは
桂歌丸さんの登場

疲れたのかツレは静か・・・

帰宅して
ツレと晩酌

ツレ
「小円歌さん
おれに流し目づ～としていた」

あら
会場の男性はみんなそう思っていたよ

ツレ
「歌丸さすがだね・・・
上手くて聞いていて涙がでてきた・・・
サッチャン連れて行ってくれてありがとうね・・・」

お父ちゃん
また行こうね