荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

桜井漁港の作業小屋から防波堤

2022年06月28日 | 散文

桜井漁港の作業小屋です。

 

 

 

 

 

 

港の北端に来ました。振り返る漁港です。

 

防波堤を往きます。

 

静かな海の向こうは四国山脈です。雲が掛かっています。

 

真正面に世田山・笠松山が見えます。昔の伊予国経営の拠点でした。南朝後村上天皇は劣勢を四国から挽回すべく、脇屋義助を甥の大舘氏明が守る世田山に派遣したものの、直ぐに国分寺で病死し、「世田山合戦」という悲惨な戦闘となった「太平記」の舞台です。界隈の住民は、今でも尊称して「お世田山」と呼びます。

 

北を見ると唐子山です。村上水軍が陸上経営の為に建てた城が在りました。福島正則が統治した時代は、あの麓に「お屋敷」が在り、今でも地名として残っています。やがて、藤堂高虎の治世になった時、現在の今治城建設の資材として、石垣を含めて撤去されました。

山頂の木がスッキリと刈られています。展望所として復活整備されたようです。右の小さな山に今治藩主の墓が在って、尾根で繋がっています。唐子山の向こうは国分寺です。

 

そんな歴史を思いながら、大きく息を吸います。

貴重な梅雨の晴れ間です。さあ、散策を続けます。

 

脇屋義助廟はこちら

福山正則のお屋敷の遺構はこちら。とこちら


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