本件にYahoo検索が複数ありました。
消失した記事を再生します。
これは2012年の話です。
現在二所ノ関部屋は元若島津が名跡を継承して、親方が審判部長を務めています。
おかみさんは元アイドル歌手の高田みづえさんです。
時の推移が走馬灯のようです。
二所ノ関部屋が閉鎖する事を新聞で知りました。
明治42年に創設され、二所ノ関一門の頂点に立つ部屋です。
そして、大横綱大鵬やプロレスの父力道山らを輩出した超名門部屋です。
昨年の名古屋場所の際に、この部屋の稽古を見に行った事があります。
半田市の成石神社を宿舎としていました。
相撲部屋の朝稽古は早い、と聞いていたので頑張って早起きして6時前に行ってみました。
小雨が降っています。
神社の土俵には誰もいません。
もう稽古は終わったのでしょうか?
宿舎を覗いてみますが人の気配がありません。
その辺を歩いて時間潰しをすることにします。
神社脇の坂道を下った突き当りにちょっと風情のある酒屋がありました。当然のですが、まだ営業していません。
暫くしてから再度土俵に行ってみますが、やっぱり誰も居ません。
諦めて、朝食を食べに帰ります。
食後の7時過ぎに再度神社に行ってみましたがやっぱり誰も居ません。
せっかく来たのに、このままでは帰れないじゃないですか。
今日は稽古が休みなのでしょうか?
そんな事は無い、もうすぐ場所がはじまるのだから、普通はガンガン稽古をしている筈です。
諦めきれず、8時頃に、最後と思って行ってみました。
土俵をぼんやり見ていると、宿舎から人が出てきました。
3人の力士が土俵上で準備運動を始めました。
3人しか居ないのでしょうか?
名門の部屋の筈ですが・・・。
準備運動が終わると、1人の力士が宿舎へ帰って行きます。
裸足なので玉砂利が痛そうに歩いて帰って行ってしまいます。
体重が重いので、普通人より効くのでしょうが・・・。
後日知った事ですが、彼はちゃんこ専門の力士らしい。
そんな力士が居るのか!?
彼が帰った後、親方達が現れました。
稽古時間を知っている近所の人達が数人やって来ました。
残った2人が稽古を始めました。
その稽古を3人の親方が黙って見ています。
彼らは部屋付親方らしく、もう1人二所ノ関親方が居るのです。
つまり、稽古をしている弟子が2人で、親方が4人居る訳です。
親方の1人はずっと新聞を読んでいます。
土俵上の2人は黙々とぶつかり稽古を繰り返していましたが、数10分でハアハアと荒い息を吐いて稽古が終わりました。
柔軟体操から稽古が終わるまで1時間位でしょうか?
これも後日知った事ですが、二所ノ関部屋の稽古は短いので有名らしい。
もっとも、2人しか居ないのですから長時間の稽古は無理だと思います。
そんな経験があったので、湊川親方(元関脇大徹)が前代未聞の勝負審判誤審事件があった時、テレビの前で叫んでしまいました。
「あの時の親方だ!」
部屋閉鎖の新聞記事を読んだので、久しぶりに両国へ行ってみました。
ニ所ノ関部屋は名門だけあって所帯は大きいです。
部屋の前には案内板もあります。
この看板も無くなってしまうのでしょうか?
ついつい、気になっていた部屋にも行ってみました。
昨年(2011年)5月、初代若乃花や輪島らを育てた、これも名門の花籠部屋が閉鎖されたばかりです。
現在部屋がどのようになっているのか確認に行きました。
・・・部屋が無くなっていました。
敷地内に重機が入ってマンションを建設中です。
平成25年の初場所前日の光景です。
今になって思うと、成石神社で見たのは二所ノ関部屋最後の名古屋場所だったんですね・・・。
さて、9月場所は昨日で豪栄道の優勝が決まりました。
おそらく明日も勝って全勝優勝だと思います。
日本人横綱を待望しています。
彼はどうか?
鶴竜みたく、勝てない横綱はイヤです。
1度、境川部屋がある舎人へ行ってみましょうか?