荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

栄福寺にてー4

2016年05月31日 | 散文
峠に小さな祠があります。
よくお世話されているようです。


祠の傍に説明板がありました。
読んでみます。
「鳥越地蔵尊の伝説
鳥越地蔵尊は次のような悲話が秘められています。
昔城下塔という城がありました。(塔の城ともいいます)
ある時戦争が起こり城主や家来の奮闘健闘も空しく敵の猛攻にあって城を落とされてしまいました。
城主は妻と愛する娘二人を残して自害してしまいました。
妻と娘たちは父の霊を慰めながら人目を忍んでさびしい毎日を送っていましたが、傷心のあまり、病の床に倒れてしまいました。
そして三人ともこの世を去ったといわれています。
(一説にはお姫さんが落城の際自害したともいわれています。)

あわれに思った村人たちは、お地蔵さんを作っててい重にお祭りしました。
このお地蔵さんはなんでも願いごとは叶えてくれると言いわれております。
特に目と腹や進学にはご利益があるといわれています。
今では近郊在住はいうに及ばず、地もとはもとより松山、西条、新居浜方面からもお参りがあります。」(原文まま)

分かり易いけど奥行きの無い説明です。

この話、近郊に住んでいたのに知りませんでした。
城下塔も知りません。
この峠が「鳥越」だという推測はできます。

さて、以前に、故郷で太平記にいう世田山合戦があった事を知りませんでした。
この話も私が知らないだけかも知れません。
振り返りつつ峠を下ります。

故郷は知らない事ばかりです。
でもこういう行き当たりばったりの散策は楽しいです。

次回に続きます。

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栄福寺にてー3

2016年05月31日 | 散文
石清水八幡の参道で悩んでいます。
ちょっと歩いて振り返るともう神社が見えません。

・・・自転車をどうしよう。

・・・よし! 二度と来る事は無いので行ってみます。

どのくらいかは分かりませんが、山裾をぐるりと廻れば栄福寺へ戻れるはずです。

見上げれば深い森の中です。


歩いていると明るくなってきました。左手に何かあるようです。


お社です。


お社の前の林の中に参道があります。

ここは石清水八幡の一の社でしょうか?

振り返ります。


道の反対側にも何かあったようです。

山全体が石清水八幡の境内なのでしょうか?

山の裾近くまで下りて来ました。

やっぱりそうです。

ここが中央の参道でした。


ありがたい事に栄福寺への案内板があります。

何時も裏目に出る私の勘が当たりました。
自転車の所へ帰れそうです。
矢印の方向に歩こうとしたら、坂の向こうに何かあります。

この話次回に続きます。
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栄福寺にてー2

2016年05月30日 | 散文
栄福寺の入口前を通って更に奥へと続く道端にいます。

石段の向こうに鳥居が見えます。

鳥居ですからお寺の栄福寺とは関係無い場所のようです。

お社でもあるのでしょうか?

栄福寺の門前に自転車を置いて行ってみます。

深い森の奥に続いています。

途中、幾つもの石段があります。


頂上が見えて来ました。


振り返ります。


広い境内に立派な神社がありました。


石清水八幡神社でした。

へええ!先ず、驚きです。
こんな所に石清水八幡神社があったんですね。

拝殿にお参りします。


奉納された絵馬があります。




本殿を見ます。

栄福寺の奥にこんな立派な神社があったんですね。

境内から眺望します。

あいにくの曇り空で野焼きの煙り越しですが、今治の市街と瀬戸内海やしまなみ海道が一望できます。

こちら側にも参道がありました。

東の参道のようです。
私が上がって来たのは西の参道のようです。

神社の正面から続く参道があります。

こちらが表参道だと思います。
興味ありますが、自転車は西参道に置いてあって、表参道との間には深い森を持った山があります。

この話次回に続きます。
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栄福寺にてー1

2016年05月30日 | 散文
暑い午後です。
栄福寺に向かって走っていたら「へんろ道」の案内がありました。

どうせならへんろ道を行きます。

まるで畦道です。

向こうの山には前回訪問した仙遊寺が見えます。

石垣が見えました。

到着したと思ったら、民家でした・・・。

更に続く坂道を、自転車を押して上がります。
汗だくで到着しました。


息を整えながらお参りします。








本堂前から見る景色です。
さっきからずっと読経の声が聴こえています。


ホテルのような建物があります。

お遍路さん用の宿泊所だと思います。

お寺の入口の草むらに、真っ白な髭を生やした老人が托鉢のお椀を前にして座っていました。

一見お貰いさんに見えますが、いにしえのお遍路さんの中にもこんな人が居たと思います。
ただし、普通のお遍路さんはお経を唱えながら、家々を托鉢して廻っていました。

それより私はこの案内板が気になります。


この景色が気になります。

いつものように、もう二度と来る事は無いので行ってみます。

この話次回に続きます。
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泰山寺を訪問する。

2016年05月29日 | 散文
昼下がりの田舎道です。
父がデイサービスに出掛けたので、自転車に乗って泰山寺を訪問します。
四国八十八ヶ所巡りの地は、到るところに案内書きがあります。


矢印に向かって走ると、「同行新聞社」なる看板がありました。
お遍路さんの「同行二人」の「同行」でしょうか?

看板の向こうの屋根が泰山寺です。

初めて訪れました。
城壁の様ですし、思ったより新しい建物です。


石段の上にお遍路さんの姿が見えます。


本堂にお参りします。




お遍路さんはいつ死んでもいい覚悟で、死装束で巡礼します。
3歳で死んだ弟が着せられているのを見たのが、私のその装束の原体験です。

従って、お遍路さんの姿を見る度にその時の記憶が甦るのが辛くて、死装束の人が居る四国八十八ヶ所巡りを避けて来ました。
お遍路さんが死の世界から迎えに来た使者に見えた事もありました。
恐怖から「遍路、こっちに来るな!!」と石を投げた事をお許し下さい。

残りの人生が少ない事を自覚するようになって、観光気分でお寺を訪問できるようになりました。

「観光」することで、甦って来る幼い日の恐怖を抑制する事ができます。

子供の頃からずっと怖かったお遍路さんですが、その人達がそれぞれ色々な思いを連れて巡礼しているのだと理解できるようになりました。


さて、本堂脇のガラス戸の中に木像の金剛力士像があります。
お遍路さん達が拝んだり写真を撮ったりしていますが、ガラスの反射で綺麗に撮れません。

この寺一番の「見どころ」だと思います。

自転車は次の巡礼地「栄福寺」に向かって走ります。
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道後温泉街を歩く。

2016年05月28日 | 散文
道後温泉本館です。




もう蜷川美花氏のアートは終了したようです。

先日父上が亡くなられた事を思い出しながら眺めました。
彼女をメインに迎えたアート事業が奏効して、道後温泉の宿泊客が15年振りに90万人を超えたそうです。

結婚式の記念撮影を撮っていました。


のんびりとした風情が漂います。




流石に平日です。
商店街もこの有様です。


観光客に人気のキャラクターも暇そうです。
誰もいっしょに撮りません。


山の上に神社がありました。


最近の生き様「もう来る事はないのでとりあえず行ってみよう」
に従って、初夏にしては暑い陽射しの下、石段を上がりました。

途中、下って来る外国人観光客と苦笑を交わしながら・・・。

基本的に信心深くありません。

もう来ないと思います。

商店街に戻ります。
裏通りに温泉街らしい遊戯場がありました。


夜になると酔客が遊ぶのでしょうね。


道後温泉駅前です。




正岡子規も暑そうです。

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今日の昼食

2016年05月27日 | 散文
父がデイサービスに行きました。
何時もなら帰って来るまでの自由時間に食べに出掛けるのですが、今日はシーツを洗った事もあっていつもより洗濯に時間が掛かり出そびれてしまいました。
雨が降りそうな天気のせいもあります。
従って昼食は前回帰省時以来のインスタントラーメンを作ります。
この塩ラーメンは20数年振りに食べます。


昔したように仕上げに卵を落とします。
これだけではお腹が物足りないので、先日老幼友達に貰ったハチクの筍で妹が作り置きしてくれた筍ご飯の冷凍ものを解凍して、「ラーメンライス」ならぬ「ラーメン筍ご飯」です。
勿論、ラーメンは鍋から直接食べました。
懐かしく美味しく、満腹満足ですが、ちょっとむなしい・・・。
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正岡子規記念博物館へ行く。

2016年05月27日 | 散文
道後温泉に来る度に見ていますが、今回初めて訪問します。


当然ですが玄関に子規の像があります。


玄関を入ると子規の旅姿の写真が出迎えてくれます。


展示室は2階です。


シンプルな入場券です。

子規らしいと思います。

以降展示室内は撮影禁止です。
資料とビデオ主体の展示です。
唯一、彼が夏目漱石と54日過ごした愚駝ぶつ(私のタブレットは漢字転換しません)庵(復元)は写真を撮っても良いとの事でした。


屋内に上がっても良いとの事でしたが、靴を脱ぐのがめんどくさいし、第一屋内から見る景色は展示室の内部ですから、面白そうにありません。


外に出ます。
隣は湯築城址です。


反対隣は皇室が利用する「ふなや」です。


道後温泉街へ歩いて行きます。
老舗店です。




古い病院です。


道後温泉本館が見えてきました。

さらに歩いて行きます。
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伊予鉄が走る風景

2016年05月26日 | 散文
子規堂の傍に踏み切りがあります。


初めて見る景色なのに何故か懐かしい風景です。


単線鉄道を伊予鉄が走ります。




東京下町とよく似た景色です。


西日に向かう列車は郷愁を誘います。

初夏の夕景です。
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子規堂へ行く。

2016年05月26日 | 散文
お寺の境内にあって、見学料は50円です。

今時これは安い。
おまけに駐車料金が無料です。

先ず目に入るのは「坊ちゃん電車の客車」です。
現在走っている復元蒸気機関車(ホントはディーゼル車)の客車と比べて小さいです。


それはさておき、子規堂を観ます。


正岡子規の生家を再現したものです。




後述する「正岡子規記念博物館」にもあったように、彼の旅立ちの像があります。

ここから青年が旅だったのですね。

少年子規の部屋は、玄関脇のここにありました。


部屋に入ります。
小さな家です。




ここが少年から青年の入口まで暮らした正岡子規の部屋です。


小さな家なのですぐに裏口に出ます。
振り返って入り直します。


裏口から入った所にある、当初子規が暮らした部屋です。


子規が描いた絵です。


墓地に行きます。
子規の墓です。


東京田端の墓を分骨したそうです。


子規の遺髪塚です。


与謝野晶子の碑です。


高浜虚子の筆塚です。


正岡子規の句に添えて、元横綱千代の富士の書もありました。

そこまで行くとやり過ぎでないかい?

墓から観覧車が見えます。

来年は子規生誕150周年になります。
・・・帰京したら田端を訪問します。
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今日の昼食

2016年05月25日 | 散文
やっぱりやっています。
デイサービスに行かない日は父と食事します。
父は宅配の弁当で、今日の私はコレ!
お気に入りの「青の洞窟」シリーズのジェノベーゼ!
新しくオープンしたショッピングモールで見つけました。
新発売でしょうか?
今の季節にお似合いの色。

インゲンと黒オリーブと角切りのジャガ芋少量のバランスが好い!
同シリーズの「ボロネーゼ」の次に好きかも。
賞味期限寸前のトーストパンと一緒に、やっぱりお箸で・・・。
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サイクリング道

2016年05月25日 | 散文
流石に四国は暑いです。
頓田川沿いのサイクリング道です。
日差しが風景の輪郭を鮮明に映し出します。


この大きな樹が好きです。

癒しの木陰を提供してくれます。

春は満開の桜道でした。
もう葉桜の季節を過ぎ、青葉は青年の活力を漲らせています。


強烈な陽射しが青葉に遮られて薄暗くなったこの時期の風景が好きです。


木漏れ日の斑模様を最初に絵にしたのはモネでしたね。

斑模様に染められながら、斑模様を追いかけています。
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この花なに?

2016年05月24日 | 散文
生家近くの道端に沢山咲いていました。


若葉が瑞々しい木ですが、付けている花に違和感があります。


葉っぱはニセアカシヤのようですが、こんな花は初めて見ました。



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山村の鯉のぼり

2016年05月24日 | 散文
帰省した時の田舎の不便さに耐え兼ねて、軽四輪車を購入しました。これで雨の日の買い物が便利になりましたが、運動不足にならないよう、晴れた日は自転車も続けます。

さて、玉川から朝倉へ抜ける山道を走っていると、鯉のぼりの風景に出会いました。


まだ旧暦で行事を行っているのですね。


隣は廃屋です。


過疎が進む村の空を、鯉のぼりが一杯元気に泳いでいます。


そういえば、子供の頃の鯉のぼりは、大きな幟と一緒に揚げられていたのを思い出しました。


男の子が二人居るようです。




花咲く畦の上を元気に泳いでいます。


現風景に出会いました。

この家の子に幸多かれと祈ります。
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日本唯一の鉄道交差点

2016年05月24日 | 散文
松山市の伊予鉄大手町駅近くにいます。


ここは立体交差ではなく、平面で交差している日本で唯一の鉄道交差点です。


車が横断します。


路面電車が横断します。




伊予鉄電車が通る時は遮断機が下ります。




伊予鉄電車が優先です。




伊予鉄電車が通過して遮断機が上がると、路面電車も車も人も横断して行きます。


踏み切りの歩道脇は駅のホームです。


従って、こんな近くで電車を見る事ができます。

鉄ちゃんには楽しい場所だと思います。

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