末日聖徒教会の尖塔が輝く西麻布の住宅街です。
この日当たりの良い街に多くの大使館とその付属施設があります。
「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ大使館」
末日聖徒教会の向こうに有栖川宮公園の森の先端が見える街の一角です。
通りの左側にその大使館がありました。
旧ユーゴ連邦を構成した共和国の一つで、1991年当時、約430万人の人口の民族構成はボシュニャク(ムスリム)系44%、セルビア系33%、クロアチア系17%でした。
旧ユーゴ連邦の崩壊が進む中、1992年4月、同共和国の独立を巡って民族間で紛争が勃発し、3年半以上にわたり各民族が同共和国全土で覇権を争って戦闘を繰り広げた結果、死者20万、難民・避難民200万と言われる戦後欧州で最悪の紛争となりました。
1995年12月、デイトン和平合意の成立により戦闘は終息し、ボシュニャク系及びクロアチア系住民が中心の「ボスニア・ヘルツェゴヴェナ連邦」及びセルビア系住民が中心の「スルプスカ共和国」という2つの主体から構成される一つの国家とされました。
このビルの2・3階が大使館です。
民族対立は完全に解消されたわけではありませんが、「欧州大西洋機構への統合」、即ちEU及びNATO加盟は、民族を超えた共通の目的であり、ボスニア政府はこの目標に向かって国際社会の支援を得ながら諸改革に取り組んでいます。
2008年6月にはEUとの安定化・連合協定(SAA)が署名され、また2012年2月には懸案となっていた国勢調査法案及び国家援助法案が採択されるなど、EU加盟候補国申請に向けての条件を満たす途上にある国です。
「スイス大使館」
ここ西麻布一角はヨーロッパの大使館が多くあります。
スイス大使館もここにありました。
在スイス日本国大使館はリヒテンシュタイン公国を兼轄しています。
スイス連邦、通称スイスは、ヨーロッパにある連邦共和制国家です。
永世中立国ですが、欧州自由貿易連合に加盟しているほか、バチカン市国の衛兵はスイス傭兵が務めています。
ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれています。
国内には多くの国際機関の本部が置かれており、首都はベルン市です。
誰でも知っている、一度は行きたいアルプスの国、ハイジの国です。
敷地内には大使公邸もあります。
東隣には「中国大使館 経済商務参讃処」があります。
参讃処って何となく分かるけど、詳しくは何?
「ノルウェー王国大使館」
スイス大使館の向かい側に在ります。
強い日差しの逆光での写真で申し訳ありません。
ノルウェー王国、通称 ノルウェーは、北ヨーロッパのスカンディナビア半島西岸に位置する立憲君主制国家です。
首都は半島南端部に存在するオスロフィヨルドの奥に形成された港湾都市オスロです。
東にスウェーデン、ロシア、フィンランドと国境を接しています。
職員でしょうか?
玄関前で誰かを待っています。
徒歩で、バスで、次々と人々がやって来ます。
従って、近づけません。
今日は大使館の開放日のようです。
そんな企画を耳にした事があります。
勿論、要予約です。
これでもか!の逆光の中の紋章です。
・・・次回に続きます。