朝食後に時間がありました。景色を眺めます。
あっ、ゲートブリッジが見えます。案外近いです。
朝の光が射します。
あの森は愛宕山です。あんなに狭くて低いです。山の向こう側に、通称「猿寺」と呼ばれている「栄閑院」に、「解体新書」を刊行した「杉田玄白」の墓が有ります。勝海舟が西郷隆盛をあの山に連れて上がって、「この100万の人民を焼け出すつもりか?」と江戸攻撃を思い留めさせました。今や高層ビルに囲まれて、庶民の家なんか見る事ができません。
赤い鳥居の先は「出世の石段」です。曲垣平九郎が馬を操ってあの急な石段を上がり下りしました。彼は、命じた三代将軍家光に引き立てられて出世しました。もう400年も前の話です。
手前が更地になって工事中です。また超高層ビルが建つのでしょうか?
静かに今日の一日が始まります。
病棟ロビーにまだ人は居ません。
15年ぶりの病院は様子が違います。恰幅の良い中年先生なんか居ません。みんな若いです。中年先生は何処にいるのでしょう?医術の進歩は日進月歩です。技術の進歩についていけない先生は、大学で医学の基礎でも教えているのでしょうか?だとしたら寂しい・・・ 。
検査をほぼ終えて、退屈しています。