金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 天皇賞春・青葉賞・ユニコーンS

2024-04-29 01:48:09 | 競馬

 まずは京都のユニコーンS勝ったのは、マジェスティックウォリアー産駒ラムジェット後方待機で脚を溜めます。逃げたカゼノライナーの前半1000mのラップは1分1秒5と流れる展開に。直線に入るとまず、3番手からムルソーが先頭に立ちますが、すぐに外からラムジェットとキタサンブラック産駒サトノエピックの2頭が前を交わして抜け出します。そのうちラムジェットが突き抜けて2馬身1/2差で完勝。ダート良の勝ちタイムは1分58秒6。2着サトノエピックから1馬身3/4差の3着には6番手から差してきたドレフォン産駒ミッキーファイト

 勝ったラムジェットは3連勝で重賞初制覇。3コーナー過ぎからマクリ気味に前に進出して、そのままキッチリ勝ち切る内容は強いの一言。このまま大井の東京ダービーに向かうと思いますが、十分にチャンスありと思います。

 2着サトノエピック、3着ミッキーファイトは、今のままでは東京ダービーへの出走は難しい状況です。3着ミッキーファイトは、最後の直線で外に出せない不利を受けていたので、次走の巻き返しは十分に期待できそう。

 

 

 次は府中の青葉賞勝ったのは、ドゥラメンテ産駒シュガークン好スタートから4番手追走へ。逃げたパワーホールの前半1000mのラップは59秒5と平均ペースの流れに。直線に入ると、2番手からウインマクシマムが粘りますが、残り100mのところでシュガークンとキズナ産駒ショウナンラプンタの2頭が抜け出して、そのうちシュガークンがアタマ差をつけて勝利。良の勝ちタイムは2分24秒2。2着ショウナンラプンタから3/4馬身差の3着には、中団から差してきたヨシダ産駒デュアルウィルター、クビ差の4着には、後方から追い込んできたジャスタウェイ産駒サトノシュトラーセ

 勝ったシュガークンは3連勝で重賞制覇キタサンブラックの半弟であり、ダービーでも楽しみな存在。それにしても武豊騎手はダービーではどの馬に乗るのでしょうか?

 2着ショウナンラプンタは惜しい敗戦ではありましたが、本番への出走権は確保。2歳時の幼さが消えてきたので、ダービーで一発あるかもしれません。逆に3着デュアルウィルターは何とも惜しい3着。こちらにはダービー出走権は与えられません

 1番人気で8着に敗れたヘデントールは、さすがに位置が後方すぎたことが敗因。オシェア騎手はまだまだ日本競馬を掴み切れていないようです。

 

 

 そしてGⅠ天皇賞春勝ったのは、6歳牡馬のリオンディーズ産駒テーオーロイヤル好スタートから4番手追走を選択。逃げたマテンロウレオの前半1000mのラップは59秒7、そして2000mのラップが2分2秒0と淀みのない厳しい流れに。直線に入るとまず、2番手からキズナ産駒ディープボンドが先頭に立ちますが、すぐに外からテーオーロイヤルが並びかけて交わします。そのまま後続を突き放して2馬身差で快勝良の勝ちタイムは3分14秒2。2着には、中団後方から差してきたエピファネイア産駒ブローザホーン、1/2馬身差の3着にはディープボンド、さらに1/2馬身差の4着には、後方から追い込んできたハービンジャー産駒スマートファントム

 勝ったテーオーロイヤルは、嬉しいGⅠ初勝利鞍上の菱田騎手、岡田調教師も共にGⅠ初勝利でした。さらに言えば、父リオンディーズにとっても産駒のGⅠ勝利は初めてテーオーロイヤルは、単なるスタミナ自慢ではなく、長距離でもラストの上りで切れ味勝負が出来るタイプ。これがここ3戦でGⅢ⇒GⅡ⇒GⅠと快進撃が続いている要因。

 2着ブローザホーンは、後方から差してきての2着なので、今回の厳しい流れの展開の中では最も上手く立ち回った組ですが、勝ち馬が強すぎました。3着ディープボンドは、逆に厳しい流れを2番手から勝ちに行っての3着。7歳牡馬ではありますが、ちゃんと仕上げれば、まだまだ長距離レースでは国内トップクラスに君臨する馬です。

 2番人気で15着に敗れたドゥレッツァの敗因は不明。4コーナー手前でもう脚が上がっていました。ひょっとすると、激しいレースであった昨年の菊花賞のダメージがまだ残っているのかもしれません。ダメージというのは、肉体だけでなく精神的なものもあります。ギリギリのところで踏ん張れなくなるのは、この精神的ダメージ。少しシッカリ目に休養させた方が良い気がいたします。

 

 


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