3月30日のドバイターフで落馬負傷して休養中だったCルメール騎手の復帰時期が明らかになりました。
5月1週目のNHKマイルCの週か、翌週のヴィクトリアMの週に復帰する予定とのこと。すでに、ヴィクトリアMでは国枝栄厩舎のフィアスプライドでの参戦になると国枝栄調教師が話をしている由。
それにしても、鎖骨と肋骨にヒビが入った上、肺には穴が開いていたという重症だったにも関わらず、この短期間で復帰するとは、想像を超えた回復力であります。全盛期の武豊騎手も落馬事故からの復帰が想像を超える速さだった記憶がありますが、今回のルメール騎手も凄いと言うしかありません。超一流騎手というのは「治癒力=レジリエンスの力」も半端ないということ。
そうなると気になるのが、オークスとダービーでどの馬に乗るのか? という点。
桜花賞で乗るはずだったチェルヴィニアはムルザバエフ騎手の騎乗で13着に敗れ、皐月賞で乗るはずだったレガレイラは北村宏司騎手騎乗で6着でありました。捲土重来で同じ馬に乗って復活を遂げるという選択肢もありますが、正直言って、そんな浪花節的な選択をするとは思えません。
桜花賞を勝ったステレンボッシュがルメール騎手に戻ってくる可能性もない訳ではありませんが、普通に考えたら勝利に導いたモレイラ騎手が続投する可能性が大でありましょう。そうなればチェルヴィニアではなく、「皐月賞6着のレガレイラがオークスへ向かうこと」および「鞍上をルメール騎手に戻すこと」を、陣営が同時に発表する予感がいたします。
もし、レガレイラがオークスへ行くのであれば、ルメール騎手はダービーでは、国枝栄厩舎のシックスペンスを選択することになるはず。恩師であり同志でもある国枝栄調教師に「ダービー制覇」の勲章をプレゼントするのは、やはりルメール騎手しかいないと思いますから。そう言えば、あの藤沢和雄調教師にレイデオロで「ダービー制覇」をプレゼントしたのもルメール騎手でしたっけね。
落馬による怪我のため、4月のGⅠシリーズはルメール騎手不在のレースばかりになってしまいましたが、5月にはルメール騎手のいつもの華麗な騎乗が見れることになりそう。
4月の鬱憤を晴らすべく、オークスとダービーを2週連続制覇! などという離れ業を魅せてくれるかもしれません。
ルメール騎手不在の中で、GⅠレースの主役を担ったモレイラ騎手や戸崎圭太騎手も、5月はウカウカしてられませんね。