10月7日の王将戦リーグで、豊島名人と藤井聡太七段が激突、171手の激戦を豊島名人が制しました。
序盤戦から豊島名人がリード、藤井聡七段も最小限の守りのままで、むしろ攻め続けることを選択して、粘り抜きましたが、最後は名人の正確な寄せに屈する形となりました。これで対豊島名人とは0勝4敗。この結果は、藤井聡七段には厳しい言い方になりますが、まだまだ序盤戦での構想力にかなりの差があるということ。彼にとっては、名人から大きな宿題を課された格好です。次の対戦までに、この差を縮めることができるでしょうか? ここが天才藤井聡太の学習力の見せどころだと思います。
さて、今の将棋界は、渡辺三冠と豊島名人が頂点に立ち、そのすぐ後ろに、広瀬竜王や木村王位、そして永瀬二冠が控えている図式で、藤井聡七段は、さらにその後ろなのだと思います。今回の王将戦リーグは、ぶつかり稽古のつもりで闘ってほしいですね。次は、糸谷八段ですから、元竜王の胸を借りて、思い切った攻め将棋を見せてほしいと思います。