本日のGⅠホープフルSの主役、コントレイルについて、少し補足させて頂きます。
厩舎情報によると、普段のコントレイルは、非常に素直で性格が穏やか、まるでお坊ちゃま、だそうですが、いざ調教になると、尻っ跳ねはするわ、勝手に走り出すわ‥で、ちゃんと御するには相当苦労する馬のようです。体重は450㎏ちょっとですから、牡馬としては小柄な体格ですが、とにかく身体が柔らかくて、瞬発力や反応の良さがまるでゴムまりのようだと‥。
あれ? こういう紹介は、昔どっかで聞いたことがあるような‥。そうなんです。3歳時のディープインパクトの評判と瓜二つだと思いませんか! 矢作芳人調教師が三冠を意識するのも無理はありませんよね。競馬サークルがこぞって、この馬に注目しているのも判る気がします。
ところで、ディープが最初に中山競馬場に登場したのが3月の弥生賞。一線級と初の顔合わせだったこともありますが、2着のアドマイヤジャパンとはクビ差の辛勝でした。そのくらい、中山競馬場というのはトリッキーなコースですので、コントレイルが取りこぼすとしたら、今回なのだと思います。しかし、矢作調教師は、それも考慮に入れてここを使っているということ。この後は、3月の弥生賞を使ってから皐月賞へ向かうと宣言していることからも、サリオスとぶつかる皐月賞が一番の鬼門だと考えているのでしょう。
有力牡馬を扱う調教師としては、普通は日本ダービーに勝つために、逆算をしながらローテーションを考える訳ですが、コントレイルの場合は、すでに「三冠」を意識しながらローテを考えているのですね。
ちなみに、昨年のサートゥルナーリアは、秋の凱旋門賞を意識して、皐月賞を犠牲にしても、とにかくダービーが獲りたくて、あのローテにしたようです。日本のサラブレッドも、想定するローテーションのスケールが、だんだんと大きくなって参りました‼