金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【3歳戦回顧】 2月18日~19日

2023-02-19 16:16:49 | 競馬

 土曜日は小倉2R芝2000mを勝ったエイシンヒカリ産駒ウインスノーライト好スタートから2番手追走へ。直線に入ると、馬場の中央からウインスノーライトが抜け出します。大外からハービンジャー産駒スズカハービンが襲い掛かりますが、これをクビ差抑えて勝利。稍重の勝ちタイムは2分2秒7。2着スズカハービンから1/2馬身差の3着には中団から差してきたキタサンブラック産駒モンテコルノ

 阪神2Rダート1200mを勝ったヘニーヒューズ産駒リュウ好スタートから2番手追走へ。直線に入ると、逃げたシニスターミニスター産駒ボナンザとリュウが激しい叩き合いに。残り200mのところでリュウが抜け出して、そのまま5馬身差をつけて圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分11秒9。2着ボナンザから10馬身差の3着には、4番手からニシケンモノノフ産駒ペイシャモノノフ

 阪神3Rダート1800mを勝ったメイショウボーラー産駒メイショウコガシラ好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入ってもスピードは緩まず、そのまま4馬身差で圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分53秒6。2着には、5番手から差してきたキタサンブラック産駒アンクルブラック、さらに2馬身差の3着には、エイシンヒカリ産駒ネイロン

 東京3Rダート1600mを勝ったシビルウォー産駒ヴァナルガンド好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入るとさらにスピードを加速、後続に8馬身差をつけて圧勝。ダート稍重の勝ちタイムは1分37秒9。2着には、中団から差してきたヘニーヒューズ産駒トウキチロウ、さらに1馬身3/4差の3着には、後方から追い込んできたイスラボニータ産駒ラッキーコイン

 東京5R芝2400mを勝ったネロ産駒ニシノレヴナント後方待機で脚を溜めます。直線に入るとまず、2番手からエコロマーベリックが先頭に立ちますが、残り200mのところで大外からニシノレヴナントが抜け出します。最後方から、馬場の内側をグレーターロンドン産駒ナイトインロンドンが鋭く迫りますが、これをクビ差凌いでニシノレヴナントが勝利。良の勝ちタイムは2分26秒2。2着ナイトインロンドンから1馬身3/4差の3着には、中団から差してきたドゥラメンテ産駒サングラデーション

 小倉6R芝1200mを勝ったビッグアーサー産駒ゴルトリッチ中団後方待機で脚を溜めます。直線に入るとまず、2番手からビーチパトロール産駒タリアが先頭に立ちますが、残り100mのところで大外からゴルトリッチが豪快に差し切って、クビ差の勝利。稍重の勝ちタイムは1分9秒3。2着タリアから1/2馬身差の3着には、3番手からエイシンヒカリ産駒エイシンエマーユ

 阪神6R芝2400mを勝ったゴールドシップ産駒ウインルーティン中団待機で脚を溜めます。直線に入るとまず、2番手からルナビスが先頭に立ちますが、残り200mのところで外からウインルーティンが豪快に抜け出し、後続に1/2馬身差で勝利。良の勝ちタイムは2分28秒4。2着には中団後方から追い込んだロードカナロア産駒ヴィンセドリス、さらにクビ差の3着には、後方から追い込んできたリアルスティール産駒スティーロポリス

 東京6R芝1600mを勝ったリアルスティール産駒ハリケーンリッジ好スタートから3番手追走へ。直線に入ると、ハリケーンリッジが早め先頭に立ちます。そこに5番手からグレーターロンドン産駒サムワンライクユーと、最後方からマクフィ産駒キタノプライドが迫ってきますが、クビ差だけ凌いで勝利。良の勝ちタイムは1分35秒0。2着にはキタノプライド、クビ差の3着にはサムワンライクユー

 

 阪神8Rダート1800m(3歳1勝クラス)を勝ったリアルインパクト産駒オーロイプラータ最後方待機で脚を溜めます。直線に入ると、逃げるパイロ産駒テーオーリカードが後続を引き離してそのまま押し切りを図ります。しかし、残り200mのところから、馬場の外側をオーロイプラータが豪快に追い込んできて、ゴール前で鮮やかに差し切って1馬身1/4差で快勝。ダート良の勝ちタイムは1分54秒2。2着テーオーリカードから1馬身1/2差の3着には、2番手からモースビリット産駒ティルドーン

 阪神9R芝1800mつばき賞(3歳1勝クラス)を勝ったロードカナロア産駒ロードデルレイ5番手追走で脚を溜めます。直線に入ると、逃げたロードカナロア産駒エマヌエーレが押し切りを図りますが、残り200mのところでロードデルレイが豪快に抜け出して、そのまま1馬身3/4差で完勝。良の勝ちタイムは1分47秒0。2着エマヌエーレから1/2馬身差の3着には、中団から差してきたデクラレーションオブウォー産駒ドクタードリトル勝ったロードデルレイは、これでデビューから2連勝で、鋭い切れ味が魅力次は皐月賞トライアルだと思いますが、どこに出ても出走権を得る力はありそう3歳牡馬クラシック路線の注目株だと思います。

 東京9R芝2000mフリージア賞(3歳1勝クラス)を勝ったマインドユアビスケッツ産駒ホウオウビスケッツ好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分1秒くらいでユッタリペースに。直線に入るとスピードを加速、そのまま後続を寄せ付けず、1馬身1/2差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分59秒3。2着には、後方から追い込んできたハーツクライ産駒サスツルギ、さらに1/2馬身差の3着には、同じく後方から差してきたエピファネイア産駒マキシ勝ったホウオウビスケッツは、デビュー戦に続いて逃げ切り勝利。前回はマイルを1分34秒9、今回は2000mを1分59秒3なので、スピードを活かした逃げ馬。これは皐月賞やダービーでも面白い存在になると思います。次は皐月賞トライアルか、3歳重賞だと思いますが、ぜひクラシック出走権を取って欲しい逸材だと思います。

 

 日曜日は小倉2R芝1200mを勝ったビッグアーサー産駒カンチェンジェンガ好スタートから4番手追走へ。直線に入るとまず、馬場の最内を突いて、ミッキーアイル産駒マルプリが先頭に立ちますが、残り100mのところで、大外からビッグアーサー産駒カンチェンジェンガが豪快に差し切って、後続に1馬身差の快勝。重の勝ちタイムは1分10秒6。2着には、2番手から外を回して差してきたバトルブラン産駒ルリイロ、さらに1/2馬身差の3着にはマルプリ

 東京4R芝1800mを勝ったロゴタイプ産駒ウィステリアリヴァ好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入るとスピードを加速、後続を寄せつけず、そのまま1馬身1/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分47秒6。2着には、2番手からドゥラメンテ産駒ノットファウンド、クビ差の3着には、中団後方から追い込んできたワールドエース産駒イケイケドンドン

 小倉5R芝2000mを勝ったミッキーロケット産駒ミッキーゴージャス5番手追走で脚を溜めます。直線に入ると、逃げたコウエイダイヤの横から、マクリ気味にミッキーゴージャスが豪快に抜け出します。そのまま後続を突き放して、5馬身差の圧勝。重の勝ちタイムは2分4秒2。2着には中団から差してきたスピルバーグ産駒フォーチュンコード、1馬身1/2差の3着には、3番手からスクリーンヒーロー産駒コスモアメジストミッキーゴージャスが初出走ながら経験馬を相手に圧勝。さすが二冠馬ミッキークイーンの娘オークストライアルに間に合えば面白い存在だと思います。

 阪神5R芝1800mを勝ったロードカナロア産駒パールロード中団待機で脚を溜めます。直線に入ると、逃げたディーマジェスティ産駒ドーバーホークの横から、パールロードが鮮やかに抜け出して、そのまま後続に3馬身差をつけて完勝。稍重の勝ちタイムは1分48秒9。2着には、中団から差してきたアメリカンペイトリオット産駒ラケマーダ、1馬身1/4差の3着にドーバーホーク

 小倉6R芝1800mを勝ったサクソンウォリアー産駒ダズリングブレイヴ中団後方待機で脚を溜めます。直線に入ると、逃げるハービンジャー産駒バレンタインソングが馬場の中央で粘り込みを図りますが、そこに4番手からサトノダイヤモンド産駒ガーランドスタイルが並びかけます。さらに大外からマクリ気味にダズリングブレイヴが豪快に2頭を差し切ったところがゴール。重の勝ちタイムは1分51秒5。1/2馬身差の2着にガーランドスタイル、さらに1/2馬身差の3着がバレンタインソングサクソンウォリアー産駒はJRA勝利2頭目。重馬場が向いたとも言えます。

 

 東京3Rダート1400m(3歳1勝クラス)を勝ったシニスターミニスター産駒スマートフォルス6番手追走で脚を溜めます。直線に入るとまず、4番手からヘニーヒューズ産駒ミラクルティアラが先頭に立ちますが、すぐに横からスマートフォルスが並びかけ、そのまま併せ馬状態に。残り100mのところでスマートフォルスが抜け出して、2馬身1/2差で完勝。ダート稍重の勝ちタイムは1分24秒4。2着ミラクルティアラから1馬身1/4差の3着には、中団から差してきたヘニーヒューズ産駒スクーバー

 阪神6R芝1400m(3歳1勝クラス)を勝ったジャスタウェイ産駒スカイロケット好スタートから3番手追走へ。直線に入るとまず、2番手からエピファネイア産駒ヴィエンヌが先頭に立ちますが、その横からスカイロケットが並びかけます。残り50mのところでスカイロケットが1/2馬身差だけ前に出て勝利。稍重の勝ちタイムは1分23秒0。2着ヴィエンヌから1/2馬身差の3着には、最後方から差してきたリオンディーズ産駒スーパーアグリ

 

 東京6R芝1600m(3歳1勝クラス)を勝ったモーリス産駒ノッキングポイント6番手追走で脚を溜めます。直線に入るとまず、2番手からサトノダイヤモンド産駒スズハロームが先頭に立ちますが、残り200mを過ぎたところで、大外からノッキングポイントが鮮やかに抜け出します。そのまま後続に1馬身1/2差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分32秒9。2着には4番手からモーリス産駒バルサムノート、アタマ差の3着にスズハローム、ハナ差の4着にはスクリーンヒーロー産駒シルトホルン

 良血ノッキングポイントが、ようやく本格化しました。デビュー当時は速い流れについていけないところがありましたが、これで5月のNHKマイルCが楽しみになってきました。2着から4着までも楽しみな存在になりそうなので覚えておきましょう。

 


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【競馬】 フェブラリーステークス(GⅠ)と小倉大賞典(GⅢ)+ヒアシンスS(L)!

2023-02-19 05:45:56 | 競馬

 まずは府中マイルのダートGⅠ、フェブラリーS

 ダートの一線級がサウジとドバイへ遠征してしまい、また大本命候補だったギルテッドミラーが怪我で急遽引退となり、いつもの年よりはメンバーが寂しい感はありますが、そこは、レモンポップというニューヒーローの誕生か⁉ という盛り上がりが埋めてくれています。確かに、レモンポップの前走 根岸Sの走りは、世界に羽ばたく素晴らしい内容でしたし、自分も、この馬は今年の米ブリーダーズCスプリントを制してくれるのではないかと、強い期待を寄せております。

 でもね。このレースは府中のマイルなのです。ダート1400mやダート1300mであれば確勝なのですが、レモンポップはスプリンターであって、マイラーではありません。したがって、圧倒的1番人気ではありますが、本命に据える気が湧いてきません。

 狙いたいのは、シニスターミニスター産駒の4歳牡馬④ドライスタウト。この馬は、仕掛け始めはジリ脚なのですが、長い直線で徐々に加速して、どこまでも伸び続けるという府中ダート向きの差し馬です。だいたい、今回、なぜ戸崎圭太騎手は⑦レモンポップではなく、④ドライスタウト騎乗となったのか? 戸崎騎手が④ドライスタウトを選んだのか? それとも、オーナー筋が今後の海外遠征を見据えながら、坂井瑠星騎手を選んだのか? 不透明感が残る乗り替わり劇であり、いずれにしても、このレースに賭ける、戸崎圭太騎手の気合乗りは半端なものではないと思います。

 相手には、⑦レモンポップ⑥メイショウハリオ⑮レッドルゼル⑩テイエムサウスダン⑪ソリストサンダーの5頭。

 馬券は、本命④ドライスタウト頭固定の三連単20点 ④⇒⑦⑥⑮⑩⑪

 

 戸崎圭太の意地の騎乗に、ドカンと賭けたいと思います‼

 

 次は小倉大賞典昨日のダイヤモンドSと同じで、ドングリの背比べのレース。芝1800mで好位からレースが出来る馬を選びたいと思います。

 狙いたいのは、ディープインパクト産駒の4歳牡馬②レッドランメルト。常にベストを尽くす走りに好感が持てます。前走の中山金杯は2000mが長かったのと、ラストの坂が堪えたように見えました。それでも0.3秒差の6着ですから、平坦コースの小倉1800mならば力を出せるはず。

 相手1番手は、同じく芝1800mで好走を続けているヴィクトワールピサ産駒の5歳騙馬ロングラン。その他は、⑫ウイングレイテスト①カテドラル⑪ダンディズム⑦バジオウ⑥ヒンドゥタイムズ⑩フォルコメン⑮フォワードアゲン⑬ホウオウエミーズ④レッドベルオーブ

 馬券は、本命②レッドランメルトの単勝。そして②レッドランメルトと⑭ロングランの2頭軸三連複9点 ②⑭⇒⑫①⑪⑦⑥⑩⑮⑬④

 

 オマケで、3歳ダートのリステッド競走、府中マイルのヒアシンスS

 実質的には、3歳ダート路線の春のGⅠと呼んでいいレースです。ここの勝ち馬が、ドバイや米国三冠レースへ向かうことを考えると、少なくとも重賞レースにはしてほしい気がします。地方競馬との関係を重視するのは判りますが、2024年からの新体系では、ぜひ見直しをお願いしたい。

 さて本命には、ヘニーヒューズ産駒のGⅠ候補③ペリエール。川崎の全日本2歳優駿では、早めに動き過ぎて3着に敗れましたが、府中マイルならば地力はNO.1。圧勝まで、あると思います。

 相手には、⑦オマツリオトコ①ツウカイリアル⑪ゼットリアン⑤モンドプリューム⑥グレートサンドシーの5頭。

 馬券は、本命③ペリエール頭固定の三連単20点 ③⇒⑦①⑪⑤⑥

 

 3歳ダート路線の頂点に立つのは、どの馬でしょうか!


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【競馬】 京都牝馬ステークス(GⅢ)とダイヤモンドステークス(GⅢ)!

2023-02-18 03:29:30 | 競馬

 まずは、阪神の京都牝馬S芝1400mの古馬牝馬重賞。阪神の芝1400mは馬場が重めという点、ラストに坂があるという点で、スプリンター色よりも、マイル色が強い1400mのスペシャリストを狙うのが常道であります。

 狙ってみたいのが、ミッキーアイル産駒の5歳牝馬⑤ララクリスティーヌ。専門は芝1400mですが、前走の府中マイルのキャピタルSでは、強豪メンバー相手に好位からの差し切り勝ち。レースセンス抜群で、ここで念願の重賞初勝利と行きたいところ。

 相手1番手には、スクリーンヒーロー産駒の5歳牝馬ウインシャーロット。安定度抜群のマイラーです。その他には、⑯ウォーターナビレラ⑭ミスニューヨーク⑱ロータスランド①サブライムアンセム⑰スカイグルーヴ⑦テンハッピーローズ③フェルミスフィア⑮ルチェカリーナ

 馬券は、まず本命⑤ララクリスティーヌの単勝そして⑤ララクリスティーヌと⑬ウインシャーロットの2頭軸三連複8点 ⑤⑬⇒⑯⑭⑱①⑰⑦③⑮

 

 次は、府中のダイヤモンドS伝統の芝3400mのマラソンレースであります。今回は上り調子の2頭、オルフェーヴル産駒の4歳牡馬④ミクソロジーと、トーセンジョーダン産駒の5歳牡馬②シルブロンに人気が集まりそうですが、毎年、皆が思ったとおりにはならないのが、このレース。だいたい、ドングリの背比べ的なメンバーなので、その時々の調子やレース展開で、結果が大きく入れ替わります。

 であれば、昨年の1番人気で、今年は人気を落とすであろう、6歳牡馬の⑧レクセランスを狙ってみたい。出来るだけ前々から粘り込む形のレースが出来れば面白いと思っています。

 相手には、④ミクソロジー②シルブロン⑫マリノアズラ⑭トーセンカンビーナ⑬タイセイモナーク⑪スタッドリー⑥アスクワイルドモア⑮ウインキートス⑨ヴェローチェオロ

 馬券は、本命⑧レクセランスの単勝それから⑧レクセランスからの馬連9点 ⑧⇒④②⑫⑭⑬⑪⑥⑮⑨

 


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【悪ふざけ動画からガーシー騒動まで】 社会から疎外されつつある人々の咆哮か・・?

2023-02-17 04:52:16 | 雑感

 回転寿司チェーンに関わる『悪ふざけ動画』が、一時期、毎日のように地上波ニュースで流れておりました。少し前には、コンビニチェーンや飲食店チェーンのアルバイトによる『悪ふざけ動画』が話題になっていました。

 こうした動画を発信する輩のメンタリティには、「人間は一人では生きていけない生き物」であり、「社会や地域で役割を果たしながら共生する存在」という意識が微塵もありません。社会や周囲の人間に対するリスペクトどころか、自らが生きていくための最低限の責任感、そのカケラもないのでしょう。

 『悪ふざけ動画』の主体は中学生とか高校生の子供ですが、これを撮っている主体は恐らく親だと思いますので、この親自体のメンタリティに、上記の意識も責任感も欠如しているのだと思います。

 

 それではなぜ、こうした輩が増えているのでしょうか?

 

 恐らく、自らの存在を「社会や地域で役割を果たしながら共生する存在」だと、生まれてから一度も感じたことがないからだと思います。もちろん、そうなった状況には、まず本人に一番の原因と責任があるのですが、彼らが胸の内に想い抱いていることは、きっと次のようなことだと思います。

 「貧しいのに、苦しいのに、誰も助けてくれなかった」「親自体が無責任で、子供(自分)を放り出して好き勝手やっていた」「自分は、一人で自立して頑張ろうとしたけれど、結局、社会は自分を受け入れてくれなかった」など・・

 

 ちなみに、先の参議院議員選挙で当選した某氏の言動を見ていると、これにも同じ匂いが致します。やっていることは、特に根拠も証拠もない噂話や、勝手論理の誹謗中傷をSNSでバラまいて、芸能人や有名人の名誉を著しく傷つけて、本人はSNSのフォロワー数を獲得しながら、広告収入で大金を稼いでいる。国内にいると警察のお世話になりそうなので、安全な海外から帰ってこない

 この某氏の言動からも、「社会や地域で役割を果たしながら共生する存在」という意識は全く感じられません。むしろ、社会から疎外されつつある存在として、社会に向かって、手あたり次第、咆哮している姿に見えてきます。

 この某氏に投票した人たちも、社会や周囲の人たちへのリスペクトなどもなく、自らが活きていくための最低限の責任感も、失いつつあるということなのでしょう。そうした人々が少なくとも、数十万人(得票人数)は存在する国になったということ。ガーシー氏への投票は、彼らにとっての『咆哮』なのだと思います。

 

 冒頭の悪ふざけ動画の発信者には、毅然とした罰を与えるのは当然ではありますが、気をつけないといけないのは、彼らをこのまま「社会から疎外」するのではなく、むしろ、ここからは「社会に引き戻す」ことが大事になります。それをやらずに、ただただネット上で叩き潰すことばかりしていると、彼らは「反社会勢力」の暗闇にどんどん落ちていくことになります。それこそ、『フィリピンのルフィ』の世界へ行ってしまい、帰ってこないでありましょう。

 

 厳しく叱って、優しく受け入れる。

 ひと昔前の日本では、当たり前に行われていた習慣であり、島国としての文化であります。

 もう一度、この習慣・文化を思い出してまいりましょう。


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【棋士編入試験】 小山怜央アマが3勝1敗で合格 奨励会未経験者では史上初の快挙‼

2023-02-16 04:45:35 | 将棋

 2月13日(月)に、関西将棋会館で行われた棋士編入試験五番勝負の第4局は、小山怜央アマが試験官の横山友紀四段を133手で破り、五番勝負を3勝1敗で制して、棋士編入試験合格となりました。

 小山怜央アマは、4月1日から初の岩手県出身のプロ棋士となります。また、奨励会未経験者がプロ棋士になるのも、史上初の快挙となります。

 

 

 12月14日付の当blogでもご紹介しましたが、合格した小山怜央アマは非常に強いアマチュア棋士ではありますが、15歳の時には『奨励会試験』を受験するも失敗、また大学4年生の時には『三段リーグ編入試験』にも挑戦しましたが、これも失敗。すなわち、将棋の天才が集まる奨励会からは過去2回も弾き飛ばされた経験を持つ、「天才肌」というよりも「努力タイプ」の苦労人であります。

 その努力の人が、このプロ棋士の編入試験に入ってから、別人のような快進撃を見せてくれました。まず棋士編入試験の第1局、相手はあの勝率9割を超える徳田拳士四段で、あの里見香奈女流五冠ですら瞬殺されてしまった徳田四段を相手に、小山怜央アマは何と、ガップリ四つの将棋から、やや劣勢を盛り返して寄り切り勝ちの快挙を見せてくれました。そして第2局が12月12日の岡部怜央四段戦。「怜央 対 怜央」の第2局もガップリ四つから押し出しという快勝譜。強敵二人を、力でねじ伏せるような将棋で2連勝となったのです。

 年明けの第3局狩山幹生四段との対局では、やや気負ってしまったか力を出せずに敗北となりましたが、第4局横山友紀四段との対局では、終始攻撃の手を緩めず、自分の将棋を指し切っての快勝譜となりました。内容面でも見事な合格でありました。

 

 これもまた12月14日の当blogでも書いたとおりなのですが、人の才能の開花というのは、いろいろパターンがあって、藤井聡太五冠や羽生善治永世七冠のように、10代の頃から無敵状態へ突入するパターンもありますが、少しずつ努力を重ねて、まるでスピードの持続力勝負で、どんどん加速がついていって、キャリアの後半になればなるほど、その強さに磨きがかかるパターンもあります。

 

 奨励会の経験がない、初のプロ棋士として、将棋界を搔きまわす存在になって欲しいと思います。

 合格おめでとうございます‼

 そして、今後の活躍を祈念いたします、小山怜央四段!


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