丹波の山里へスケッチに行ってきました。
車3台連ねて、丹波へ。
日本の田舎の原風景みたいなのどかな田舎道を走り、
周りの風景に馴染んだ何気ない垣根を一回りすると、
突然現れたのは回遊式日本庭園。
しっかり手入れされた植木、
あちこちに配置された大小さまざまな燈籠、
小高い山を借景に贅を尽くした雅の世界に、
一体ここは何処かと迷宮の世界に迷い込んだ感覚でくらくらし、
しばらく茫然と立ち尽くしたしだいです。
総檜の数寄屋造りで弁当をいただき、しばらく庭の散策。
しだれ桜が満開でした。
この辺りは京より少し遅く、今が満開。
スケッチどころではありませんでしたが、
せっかくきたので、邸宅を離れて、
外の山里の景色をスケッチしました。
戻ったところで、お茶をいただきながら、再びお庭を眺める。
花びらが舞い、ああこんな世界もあるんだと、不思議な時間に浸る。
この山荘のご主人、
十数年かけて、自らがあれやこれやと考えながら庭師に頼んだそうです。
ご主人の知的な作業の集積のようなプライベート空間でした。
「紅葉の季節が最高です。またどうぞ。」