★メアリー・カサット展
京都国立近代美術館
いままで彼女の作品をまとめて観る機会がなかったので、
どんな作品に出会えるか楽しみに。
初期の頃の作品はものすごくいい!
繊細な色彩で描かれ、人物が輝いて見える。
掲載したポスターの絵は緊張感があり、とても美しい。
順路に従って観てゆくと、
《あれ?これいいな、いいなぁ》と思い、よく見ると、ドガでした。
いつの間にか、ドガやモリゾの絵が紛れ込んでいる。
僕はモリゾの心地よいタッチが好きなんです。
《そうか、そういう仕掛けか》
というわけで、
メアリー・カサットの作品と一緒に、
当時交流のあった印象派画家たちの作品も展示。
いかに影響を受けたかがわかる。
哥麿や北斎の浮世絵も並び、
ちょっと頭が混乱。
そして、彼女がこだわった《母子像》。
綿密な写生から、普遍化した聖母子像の絵に変わってゆく。
宗教画のような雰囲気さえ漂う。