アートは解るか解らないかでなく、
ハートにビビット来るか来ないかである。
来ないものは、いくら有名であろうが、
鑑賞者にとっては、《ただの路傍の石である》
ビビット来るものは、《すばらしい宝物である》。
作品の価値には、いわゆる美術的価値と経済的価値(社会的価値)がある。
同じではない。
先日、ピカソの絵が2百数十億円とう現代美術としての最高値がついたと話題になった。
作品の美術的価値はともかく、市場で競り合った末の価格である。
ピカソは話題にはなる。
本展覧会は、
台湾資本の大手電子部品メーカー「ヤゲオ・コーポレーション」CEOの
ピエール・チェン氏による現代美術コレクション。
当然自国の作家が多く収集されるなど、それなりの偏りはあるが、面白かった。
予想を超えて良かった。
気に入った作品が多かった。
どちらかと言えば、親和性のある、多くの人に受け止めやすい作品が展示。
現代美術らしく、平面作品は大画面であり、
しかも一人の作家について数点展示され、作家についても理解し易かった。
今まで知らなかった作家もおり、興味深い。
タイトルどおりなかなかコアな美術展だった。
こうして全体を俯瞰してみると、ゲルハルト・リヒターは凄いんだなとあらためて思った。
ポスターからくる展覧会イメージと実際の展示内容とは
かなり違ったように思った。
実に愉しかった。