映画を観た。
★ルー・リード/ベルリン
監督:ジュリアン・シュナーベル
キャスト:ルー・リード、スティーヴ・ハンター、等
2007/アメリカ
すっかり忘れていた、「ルー・リード」の名前ですが、このこのポスターの絵を観て、冷たく冴え渡る、全てを見通したような低い叫びの詩を思い出しました。きらりと光る眼鏡のリードの顔を思い出しました。
And I said no, no, no、、、、、
遠い過去から聞こえてくるような感覚でした。
東西に分断されたベルリンの夜を、
男女の愛に置き換えて表現した全10曲の野心作「ベルリン」。
1970年代のロックの傑作ライブですが、商業的には失敗だったようです。今回、33年ぶりにニューヨークで再演され、そのライブを、古くから親交のあった、ジュリアン・シュナーベルがドキュメント映像として作品化し、残してくれました。
すばらしく詩的で、揺さぶられるライブです。ズシズシ地響きのように響いてくるロックのリズムです。言葉のひとつひとつがぴーんと張りつめたような緊張感を持って聞こえてきます。映像と音楽が一体となりながら、渦のように押し寄せ、観る者の心に沁みてきます。
監督は、ジュリアン・シュナーベル。
バスキア Basquiat (1996)
夜になるまえに Before Night Falls (2000)
潜水服は蝶の夢を見る La Scaphandre et le papillon (2007)
Lou Reed's Berlin (2008)
シュナーベルは80年代の新表現主義の画家としても有名です。