A&K の NOTES

あちこちスケッチ行脚 。映画館で映画を見ることが楽しみ。いつか何処かでお会いしましょう。

一茶

2017-08-02 | 

本を読んだ。

★一茶
著者:藤沢周平
出版社:文藝春秋(文春文庫)
2009・4・1

リリー・フランキーを主演に、《一茶》の映画づくりが進んでいます。
公開前に、原作を読んでみました。
家族との愛憎や確執、世間への葛藤などを描き出した作品です。

一茶の句は素朴な印象を与えますが、

彼はなかなかしたたかに生き抜いた男のようです。
俳聖か、風狂か、世間師か 
彼の人生はあまりにも複雑です。

晩年になって娶った若妻(3人)とのすざまじい夜の過ごし方には呆れます。
あまりの凄さにお互いに命を縮めたらしい。
遺産相続に関する強引な手順には何処か腑に落ちない感覚が残る。

奇妙な印象を残す俳諧師の一生ですが、
彼の句は
《のどか》で
《ひょうひょう》としています。

 

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