★台北の朝、僕は恋をする
原題:一頁台北
英題:Au Revoir Taipei
2009/台湾・アメリカ
監督:アービン・チェン
撮影:マイケル・フィモナリ
音楽:シュ・ウェン
キャスト:ジャック・ヤオ、アンバー・クォ、ジョセフ・チャン、クー・ユールン、他
アメリカンナイズされた《台北物語》で、
これまで見てきた台湾映画とは、
少し表現感覚が違うように感じた。
軽やかなポップ感覚で一夜の逃亡劇を追いかける。
それはアニメ世界に通じる突き抜け感であり、爽快感でもある。
しかし多少なりとも《夜の台北》を知っている者には、
不思議なリアル感も感じさせてくれる。
この作品の監督アーヴィン・チェンはアメリカ育ちで、
エドワード・ヤン監督に師事しながら、キャリアを積んでいるらしい。
エンディングにおいて、
《エドワード・ヤン監督に捧ぐ》の言葉がある。
これからが注目の監督。
物語の展開は、お世辞にも魅力的とはいえない、
なんでもないお話ではあるが、
フレッシュな俳優陣が、
《台北の魅惑的な世界》
《スリリングな台湾の夜》
を駆け抜けたという感じの好印象作品。