★チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
京都コンサートホール 大ホール
2013/10/27/(日)14:00開演
指揮:イルジー・ビエロフラーヴェク(首席指揮者)
チェロ:ナレク・アフナジャリャン
曲目
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調op.104
ブラームス:交響曲第1番ハ短調op.68
チェコ・フィルとドヴォルザーク。
これは《起伏ある美しい旋律が楽しめそうだ》、
《ひょっとしたら心地よく落ちるかもしれない》
と妙な期待をしていった。
が、《ここまで押し寄せる音楽を体験するとは!》、
予想外の感激であり、
迂闊にも、《純粋に音楽だけでちょっとうるうる》とさせられた。
落ちるどころか、激しく揺さぶられた。
・1部の《ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調op.104》
若きチェロリストのナレク・アフナジャリャンに魅了された。
余裕の弾き具合で音楽にゆとりを与えてくれる。
そして何より、あの演奏スタイルは、眼も楽しませてくれる。
チェロリストはあんなにも激しく手を振り、首を振るものか。
まるで道化師のよう。
アンコール曲《ソリマ/ラメンタシオ》の切々感が沁みた。
歌うんだからびっくりである。
つい身を乗り出した。
(来年、京都での彼のソロコンサート決定!)
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調op.68
指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクは完全に支配している。
《一糸乱れぬ》とはこういうことだろうかと想いながら聴く。
音楽は遠ざかるように、近づくように、
80人ほど楽団員はタクトに従って小さく大きく揺れ続けた。
聴きながら、観ながら、僕の体もハートも揺れた。
感極まるものを与えられた感じでした。
アンコール曲がにくい。
《ハンガリー舞曲》、《売られた花嫁》と弦楽器の楽しさをたっぷり。
そして、3曲めは《ふるさと》。