駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

去年と同じ感想

2012年12月19日 | 診療

     

 去年だったか一昨年だったか忘れたが確か同じ感想を書いた。年末の天皇誕生日は困る。休めて嬉しいはずなのだが、年末の祝日は前後の日にしわ寄せが来て大変なのだ。幸いインフルエンザが予防注射のお陰か流行していないので、パンクせずに済んでいるが、このところ毎日80人から90人の患者さんが押し寄せ脳心共に疲れている。身体も腰痛が出てコルセットを巻いている。

 これでインフルエンザが流行すれば百人を超す患者が押し寄せることになり、医者の方が病気になってしまう。本当にあった話だがH先生は百人で打ち止めにして医院を閉めていた。ここは無医村ではないので、他に回れば良いのだが、掛かり付けではみ出した患者さんは困っただろう。

 どうも私はそこまでは割り切れず数年前までは来る患者は拒ます、インフルエンザ流行時には何日も百人以上を診察したきた。もうそんな芸当は出来そうにない。内科は話を聞かなければならず、診察も脱衣があって手間取るので、速く診るには限界がある。しかも速く診るには見落としがないように神経を集中させねばならず、それを数十分ならともかく何時間も続けるのは前期高齢者の私には難しくなっている。

 空いている時は爺さん婆さんを診るのは世間話もして楽しいのだけれど、混んでいる時はてんやわんやの漫才になってしまう。正直、勘弁して欲しい。

コメント (2)
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